Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2002 Vol-2
2002 Vol-2は、欠場〜手術〜リハビリ〜トレーニング開始という、波瀾万丈 の”オフ”の模様です。読み返してみると私の気分もかなりUp&Downしてるのがわかりますね〜
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2002 Vol-1
「アンケート回答集」
ぐがのさんぽみち(オフ企画)
いよいよ秒読み?! まさに秒読みでした! Apr 17
マジョルカの後は、マスターズシリーズ・ローマ、同じくハンブルグ、そして5/27スタートの ローランギャロスというスケジュール。”どんなに頑張ってもトレーニングで戻すことが できるのは70%まで。残る30%は実戦で取り戻すしかない”という、(やはりケガ〜手術〜休養を 経て復帰した)とあるプロ選手のコメントのとおり、レベルが高いアスリートになればなるほど、 万全の準備が整うなんてことはあり得ないのかもしれないな。むしろ注意すべきは、これからの 参戦スケジュール、特に、身体に過酷な真夏のハードコートシーズンのペース配分か...。
心肺機能向上トレ中 Apr 10〜Apr 16
パソスさんのココナッツ・ツリー Apr 4
「釣りに行ったり、たくさん本を読んだり、チェッカーをしたり、慣れないことばかりをやって いたから、もうこの数日はラケットを握りたくてウズウズしていた。」という。今後は1日2時間の コート上のトレーニングをこなすほか、ジムでのエクササイズも続けていくそうだ。「1日やそこらで すぐベストの状態になんかならないから、少しづつ調整していって、シーズンの後半戦にしっかりと プレーできるように、十分に準備していきたい。」
慎重なもの言いのグガに対し、コーチのパソスさんは、”今年のローランギャロスも現実の一部として 考えている”という。但し、それは前哨戦に間に合えばの話。やはり、”リズム”を必要とする選手 だけに、いきなり大舞台のローランギャロスで復帰という大きな賭けはしないようだ。
36日ぶり..じゃなく43日ぶりのラケットでした〜 Apr 3
思ったよりも早い展開でとても嬉しいけれど、これからも一歩一歩着実にね〜
久々にこぼれ話...
...といっても普段のトレーニングほど時間をかけているわけではないので、 グガは”IGK(Instituto Guga Kuerten)”、パソスさんは“Happy Children in Tennis, Happy in School”で社会奉仕活動にも熱心に取り組んでいる。時間があってもだらだらと 過ごしたりはしないのねぇ。
その中のひとりである16歳以下男子チャンピオンのブルーノ・ローザ君は、グガと同じくフロリアノ ポリス出身で、普段はグガのお兄さんのテニスアカデミーで練習しているそうだ。
そんなブルーノ君が、昨年6月のある日、翌日の歴史のテストに備えて自宅で勉強していると、チリ リン♪と電話が鳴りましたとさ。母親のアデリアさんが電話をとったところ、電話口の声は「おばさん、 こんにちは。グガですけど、ブルーノいます?」と問いかけたという。不審げなお母さんは、「まぁ、 グガですって?一体誰かしらね?!」と咎めながらも、勉強中の息子に電話をつないだのだが、 その息子から「グガから練習に誘われた!」ときき、あら、まぁ!だったそうだ。「世界No1の選手 から練習の誘いの電話がかかってくるなんて、毎日あることじゃないからね!」と、母親の反応 も無理のないことと語るブルーノ君だが、きちんと名乗っているにもかかわらず、”誰なの?”なんて 問い詰められた世界No1の選手も、さぞかし困ったことだろう。
ドクターレポート〜帰国〜記者会見 Mar 6 〜 Mar 8
その執刀医によると、股関節繊維状軟骨の亀裂によって生じた突起物は、関節鏡(内視鏡)手術に よって慎重に取り除かれたため、昨年からグガが訴えていた痛みは緩和されるはず...という ことだ。”繊維状軟骨の亀裂はかなりのもので、その状態で試合出場を続けようとしていたのは 驚くべきことだ”というコメントを読むと、もっと早く手術しておけば良かったのにねぇ...と 思うが、手術〜戦線離脱を決断するには相応の時間が必要だったんだろうな。
気になるのは、いつトーナメントに復帰できるか?だが、バィルド医師の見解では手術後から 約3ヶ月後。手術が行われた2/26の3ヶ月後というと5/26。これはローランギャロスの開幕前日 である。そうなると尚更もっと早く手術しておけば良かったのにねぇ...と思うが、同様の 手術を受けた他のスポーツ選手のケースを考えると、やはり6ヶ月程度は必要なのでは?という 見解もあるようだ。
バィルド医師のコメントに、「グガの”discipline”と”determination”が回復をたすけて くれるはず。」という一文あるが、プレシーズンにケアを担当していた理学療法士からも、「グガは自律 できる人間で、1日4時間のエクササイズが課せられても全く文句を言わなかった。」という コメントが出ている。デ杯チームメートやプレシーズンに一緒に練習する選手の間でも、”グガは ハードワーカー”という評判があるが、ハードワークが必要な時とじっくり我慢の時を判断して、 しっかり頑張っておくれ。
会見内容の方は、音声だけだと”ちんぷんかんぷん”なのだが、10秒程度の各質問に対し、 3分ぐらいの答えを返していたんじゃないかな。声と話ぶりはとても元気で、グガ関連では 久しぶりにちょっと明るい気分になりました(at夜中の3時半!)。内容に関する記事も出始めている けれど、オフィシャルページの英語版もすぐに更新してくれると思うので、そちらを みてからゆっくり更新します。
...と思ったものの未だ更新してくれないので、抜粋だけでもトライ。
”約3ヶ月といわれるリハビリ〜トレーニング期間について”
「この10年間ではなかったことだから、もっと家族と一緒にいて、ここフロリアノポリスで
頭を整理しながら充電するよ。」「15歳の時以来1ヶ月以上ラケットを握らないことはなかった
から、これだけ長くラケットから離れるのも新記録なら、これだけ長く自分のベッドで眠るのも
新記録だよ。」
”その間の生活はどのようなものになる?”
「僕は落ち着きのないタイプなんだけど、別の一面もあるんだ。これからは、もっとゆっくり瞑想
したり本も読めるようになるね。今ちょうど「ハリーポッター」の第3巻を読み終わって、第4巻に
とりかかるところ。それから映画にも行くだろうし、ビーチにもね。でもサーフィンをするため
にじゃないよ。身体に負担がかかることはできないから、サッカーもしないし、ダンスもしないし、
デートは...どうなのかな?! これは”スタッフ”の判定次第だね。」「僕の”スタッフ”は既に
スヌーカーとトゥルッキ(カードゲームの一種)とドミノの訓練プログラムを準備しているよ。」
(”スタッフ”というのは、幼なじみや友人たちのことらしい。銀行員や弁護士や医者などの
お堅い職業のお友達が多いようで。)
”同じ執刀医の手術を受けたノーマンとの比較について”
「もちろんノーマンのケースは参考になるけれど、彼と(ハレル・)レビィーは同じ医師から同じ
故障箇所の手術を受けたとはいえ、僕の場合より複雑だったときいているよ。実際ノーマンは
4ヶ月間自力で歩けなかったけれど、僕が松葉杖を使ったのは1日だけだ。だからノーマンのケース
とは違うけれど、手術したところはとてもデリケートなところだし、(傷はふさがったとはいえ)
内部は傷ついた状態だから、リハビリのプログラム自体は彼と同じ様であっても僕のケースに
合わせたものになる。」
(ずっと気になっていたレビィーの近況だったが、手術したとは知らなかったなあ...。)
”今回の手術を決断した経緯について”
「(決断は)簡単なことではなかったよ。故障が気になり始めたのは僕のキャリアでも最高の
時期だったし、足を捻ったとか靭帯切断とかの否応無しにストップしなければならない類の
ケガではなかったから、手術をしてトーナメントから離れることを考えるのは難しかった。」
「アルゼンチンでは、息が詰まるような痛みではなかったけれど、自分の身体状況に自信が
持てなかったし、ボールに向かっていくのに怖れがあった。そこで、”今だな”と確信し、
手術を受けることも納得できるようになったんだ。」
”ローランギャロスについて”
「今の僕の目標は、今年のローランギャロスに間に合うようにケアすることではない。もちろん
ローランギャロスはひとつの大会という以上のものがあるし、もし1年間に、一生の間に、出場
する大会を1つだけしか選べないとしたら、それはローランギャロスだ。しかし、自分の
身体に逆らうことはできないし、今の僕には少しばかり手に余る。今日ラリーとも話したん
だけど、もし大会の2週間前にプレーできる状態になったとしたら(パリに)行くだろう。でも、
それはギリギリになるまでわからないよ。」「僕は急がないつもりだ。(復帰は)クレーの
シュツットガルトかウィンブルドンになるかもしれない。これから何年かはプレーするのだから、
今年のローランギャロスが最後になるわけじゃないからね。だから回復にリスクをおかして、
これからのキャリアを脅かすようなことはしたくないんだ。」
”戦線離脱中に急降下するランキングについて”
「ランキングは一番の目的ではない。最優先するのは身体を治して以前のレベルに戻ることだ。
僕は世界のトッププレーヤー達と渡合っていたんだから、万全の状態になれば、また同じように
やれるはずだ。ランキングとは関係なく楽しんでプレーしていきたい。」
会見の音声だけきいていると、ちゃんと考えて喋っているのかしらん?という喋りっぷり だったが、きちんと考えて立派に発言していたんだなぁ。故障と手術に関しては色々と勝手に 心配してきたが、本人が一番しっかりしているようだ。リハビリは今からが大変だが、きっと 乗り越えてくれるでしょう!
アメリカで手術決行 Feb 26
「私の一番のファンをなくしてしまった。」と語るパソスさん。「今はとてもつらい時だ。しかし 私は強くならねばならない。もっと強くなった私をみたら、母はきっと誇りに思ってくれる はずだからね。それに、今までとは違うところでずっと私を応援してくれるということもわかる んだ。」−−−これまでも、グガの試合を応援しながら、度々天を仰いでいたパソスさん。今後は 一層その機会が増えることだろう。謹んでご冥福をお祈りします...。
アカプルコ欠場へ... Feb 21
昨日”大会をエンジョイできるといいなぁ”と書いたばかりだが、エンジョイするのは、 当分お預けとなりそうだなぁ...。
コパ AT&T(ブエノスアイレス) Feb 18 〜 Feb 24
これだけ持ち上げられると機嫌が悪くなるはずもなく、そのLaNacion紙とのインタビューでは、 最近では珍しく雄弁に語っている。なかなか興味深いコメントもあるので、これは後日アップします。
見守ったデ杯 Feb 8 〜 Feb 10
しかし、クエルテンの欠場で 久々に”No1”としてチームを引っ張ることになったメリジェニは、若手選手に負けぬ燃える意気込みを披露 している−−−「僕はドンドン若返ってる。彼ら若い選手と一緒にいると自分が22歳になったみたいに感じるよ。」
”Viktvice Palace”に用意された座席数は7000席といわれていたが、クエルテン欠場の影響で? チケット販売数が伸びず、結局6000席に減らされることになった。「グガが来ないのは残念だ。 観衆にとって彼は大きなお楽しみだっただろうからね。」というチェコのエース・ノバックのコメント のとおり、デ杯というのはレギュラートーナメントが開催 されない国・街の人々にとっては、世界的スター選手を生でみる貴重な機会でもあるもんなぁ。
ノバック(チェコ)def サ(ブラジル)6−7(10-12)・6−1・6−1・6−4
ウリラッハ(チェコ)def メリジェニ(ブラジル)6−3・6−4・6−4
ノバック/リクル(チェコ)def サ/シモーニ(ブラジル)6−4・6−3・7−5
サレッタ(ブラジル)def ヤン・バチェック(チェコ)6−1・7−6(8-6)
ウリラッハ(チェコ)def サ(ブラジル)6−1・6−2
最終結果自体は予想どおりとなってしまったが、ブラジル・チームにとっては、今までチャンスが 回ってこなかった選手達が経験を積むことができたのは良かったのではないか。特に、勝負が決した 後とはいえ、初出場のサレッタが白星を挙げたのは大きい。逆に、3戦を任されて結果を出せなかった サは悔いが残るかもしれないが、今後の精進の糧にしてもらいたい。