Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2003 Vol-8
2003 Vol-8は夏の北米ハードコートシーズンの模様。意気込みも準備も期待も
大きかったものの、なかなかままならぬ状態が続きましたねぇ・・・
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2003 Vol-7
TD Waterhouse Cup (ロング・アイランド) Aug 18 〜 Aug 24
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出場予定はなかった大会だが、”試合数が足りない”という判断からワイルド・カードによる出場となった。
U.S.オープン直前のこの大会に出場するのは'98年以来となる。まだドローは出ていないがダブルスにも
参戦予定。
”感受性が強くなり心豊かに過ごせる週です。美しい物や質の良い物に触れる機会を多く持って吉。
心配事があるなら家族や友人に相談を。独りで悩まずに。”−−−これは、我が地元紙に載っていた
8/18〜8/24の乙女座の
運勢。それならば、コンディション調整しながらミュージカルでも観て、心身共に軽く過ごすとよいね〜と
思っていた矢先の出場決定情報だったので、少々カックンときてしまった。滅多に覗かない占いコーナー
までチェックして納得したところだったのに。。。
まぁ、しかし、時にはルーティンを外れてやってみるのも良いかもしれない。何にしろ本人が納得するのが
一番だと思うので。とにかく怪我だけはないようにお願いしたい。
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第2シードのシングルス初戦の相手は、マーディ・フィッシュ(U.S.)。これはまた最近好調で勢いのある
強力サーブの持ち主に当たってしまったなぁ。しかし、挑戦のために挑戦した大会なのだから、しっかりと
がんばっていきましょう!
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シングルス1回戦の相手は、フィッシュの欠場によりラッキー・ルーザーのドミニク・ハーバティ(スロバキア)に急遽変更。ハーバティが
予選に回っている事にまず驚いたが、予選を勝ちあがれなかった事にさらに驚いた。しかしブテーとヴィンシゲラ
にはストレートで勝っており、決して調子が悪いわけではなさそう。もともと苦手な部類の選手だし、厳しい
初戦であることに変わりはない。
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シングルス2回戦の相手は、またもスロバキア選手のカロル・ベック。予選ではアンチッチとノーマンを
ストレートで破っており(予選最終戦はアラジの棄権により不戦勝)、1回戦以上に集中してプレーしな
ければならないだろう。この試合は第3日目・8/20(水)のスタジアム・コート第2試合の予定。
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ベック戦は7−5・6−3のストレートで突破して準々決勝へ進出。「”competitive spirit”が戻ってきた。」
というコメントは嬉しいが、自分のミスにはかなり怒りの感情をみせているようで、疲れなきゃいいがなぁ〜と
ここでも心配してしまう。しかし、「良いリズムの中にいる自分を感じたし、ゲーム中もかなり自信を持って
いた。」そうなので大丈夫かな。良いリズムと、良いエネルギーと、良いプレーをキープしていきましょう!
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同僚のサレッタと組んだダブルス1回戦は、6−7(4-7)・ 6−7(3-7)で敗退。君たち、惜しいのぉ。。。
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準々決勝の対エルアゥナウィ戦は6−7(4-7)・4−6で落として、ロングアイランドはベスト8で終了。
ここで勝っておけば、予選を3回戦って勝ちあがってくるU.S.オープンの予選通過者に、気持ちの上で
遅れをとることはないと思っていたのだがなぁ。しかし、これで週末を次の準備に充てられるともいえる。
せっかく掴んだ”良いリズム”を逃さないように、しっかりとコンディションを整えていって
ほしいな。
Western & Southern Financial Group Masters (シンシナティ) Aug 11 〜 Aug 17
- モントリオール1回戦敗戦のおかげ(?)で、8/7(木)には現地入りして早速練習開始。翌日8/8(金)には
ガウディオ、カレーリ、デルガドと、8/9(土)にはコリア、コレチャと共に練習したらしい。なんだか”みっちりと
”という言葉が滲み出てくるような面々で、これはきっと
パソスさんが選んだ練習相手に違いないと思う。。。
- ドローが決定。1回戦の相手はマリアノ・サバレタ(アルゼンチン)。この初戦の対戦カードは、
良し悪しが半分づつという感じだなぁ。サバレタは間違いなく闘志を持って当たってくる相手で、楽な試合に
なるはずがないが、グガがよく
言うところの、”リズムを全く与えてくれない”というタイプではないので、この初戦を闘って勝ち抜くことが
できれば、良い手ごたえを感じられるのではないだろうか。
- ダブルスにも参戦。パートナーはエフゲニー・カフェルニコフ(ロシア)。あの〜、いいんですか?
とカフェルニコフに確認したくなるのだが、ドローに出ているからいいのだろう。こちらの初戦の相手は
チブレッツ/ヴィズネル(チェコ)組。
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第1日目・8/11(月)に登場したダブルスは、3−6・7−5・7−5の逆転で初戦突破。なんとなくノルマを
クリアーした新入社員の親の気分になるのはなぜだろう。もしかしたらダブルス巧者のパートナーを盛り立てての
獅子奮迅の活躍だったのかもしれないのになぁ。。。2回戦の相手は、第1シードのブパシ(インド)/ミルニィー
(ベラルーシ)組、望むところだ。
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対サバレタ戦は4−6・0−6で敗れ、マスターズシリーズ2大会連続の1回戦敗退に終わる。
今日は早朝からの仕事のためライブ・スコア観戦ができず、そろそろ終わっているかなという
時間帯になってニュースサイトをチェックしたのだが、いきなりの”Guga cai(グガ敗退)”の文字に、
なんだとぉ!という心の声が。。。しかも思いっきり怒り心頭だったせいか、その心の声はしっかりと口から
も発せられ、ただの声と化してしまった。お盆シーズンで周りに人が少なくてよかったよ。
せっかく長年偽装し続けたクールなイメージが台無しになるところであった。。。
しかし、気を落ち着かせてスコアとデータをチェックするや、今度はひたすら心配になってしまう。
このスコアは何なのだろう? 第1セットを取られた時点で踏ん張りがきかなくなる原因は、ファンが
心配になるようなことなのだろうか? それとも怒っても当然のことなのだろうか? どちらにしろ結果は
変わらないけれど、なんだとぉ!と怒っておけるような理由だったらいいなぁと思う。
Tennis Masters Canada (モントリオール) Aug 4 〜 Aug 10
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モントリオールとトロントで隔年開催されるマスターズ・カナダ。今年はモントリオール郊外のジァリー・
パークで開催される。第13シードのシングルスは、豪勢にワイルド・カード出場のカナダ勢が固まっている
ヤマに入り、初戦の相手もその一角、サイモン・ラロース。9月のデ杯プレー・オフで対戦する可能性もある
ので、しっかりと締めてかからねば。
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今年の傾向だとダブルスにも出場するものと思っていたが、今回はシングルス1本。L.A.でそこそこの
手ごたえを掴んだからか、それともうまく組める相手がいなかったか。ざっとドローをみた感じでは、
最近のダブルスでは最もシングルス重視派が少ないような気がする。
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8/3(日)には、会場のジャリー・パークでグロージャンと共に練習開始。グロージャンとは移動もずっと
一緒だったのではないかな。例年と同じならコートサーフェスはかなり速めのはずなので、しっかりと感覚を
掴んでいきたい。
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第1日目(8/4)のオーダーが決定。グガのシングルス初戦はセンターコートのナイトセッション。やはり
同じく地元のニーマイヤーと対戦する第1シードのアガシがイブニング・セッションなのだから、とても
ありがたい扱いである。
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「クエルテンとは対戦したことはないけれど、練習したことはある。」「僕は自分はやれるんだとわかって
いるから、とても楽しみだ。」−−−これはフェデレーと共にドローセレモニーに参加したラロースのコメント。
随分と自信がこもったコメントですねぇ。おまけにこのコメントを伝えるカナダの新聞の
小見出しには、”アガシの行く手に3人のカナダ人・・・”なんて書いてある。あの〜、勝手に通り
過ぎないでいただきたく・・・
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対ラロース戦は5−7・6−7(2-7)で敗れ、マスターズ・カナダは1回戦敗退に終わる。実家は会場から
約150Kmの街にあるというラロースにとっては、今大会は地元中の地元で、多くの観衆が彼のサポートに
回ったらしいが、ランキング上はちょうど300位の差があるんだし。。。もっとも、ランキングの差が
モノをいわないのが最近ATPではあるけれど。。。これで、(次にアカスーソが待ち構えているが)
アガシの行く手に1人のカナダ人を通してしまいましたねぇ。。。
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とにもかくにも終わったことは仕方ないので、次のシンシナティに集中だ。今週は準備時間はたっぷりと
できてしまったし、昨年は例外としてゲンの良い大会だし、”本番”のU.S.オープン最後の前哨戦
だし、週末まで勝ちあがればTVに登場できるんだし!
Mercedez-Benz Cup 2003 (L.A.) Jul 28 〜 Aug 3
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第4シードがついたシングルス1回戦の相手は、フレデリック・ニーマイヤー(カナダ)。会社に同じ名前の人が
いるのでドローをチェックする度に目についていた選手で、ウィンブルドンでは、単複共に予選からの挑戦という
過密スケジュールの中でよく頑張っていた。サーブはかなり強力らしいが、負けちゃいられません。
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昨年に引き続き、第1日目(7/28)の夜に行われたチャリティ”Night at the Net”に登場。 昨年は
アガシと共に、今年はヒューイットと共に”テニス界のスター代表”としての参加だが、しっかりと”Performer”
として紹介されているのがおもしろい。会場の笑いはとれたかな??
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シングルス1回戦は、第2日目(7/29)スタジアム・コートの第5試合。できればダブルスを先にプレーしたかった
だろうが、L.A.到着後はサフィンをパートナーにたっぷりと練習したようなので、”あとは試合のリズムに入り
込むだけ”である。
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対ニーマイヤー戦は約2時間の戦いとなったが、2−6・7−6(7-2)・6−4のスコアで競り勝ち、久々の公式戦
を無事に発進した。姐さんになって脅したかいがあって(?)、”久々の試合でリズムが〜”はなかったが、”彼
(ニーマイヤー)の
ビッグサーブにちょとばかり
ビックリさせられた”そうで、毎度のことながらハラハラさせてくれた。たまにはビュン!と発進してくれても
いいんだけどねぇ。。。このあたりは”様式系”のプレーヤーなのである。
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きっと暑かったであろうL.A.で2時間も戦ったのに、試合後には更に練習を課すパソスさん。−−−「我々は
試合後もボールを打ち合ったよ。あのカナダ選手は常にサーブ&ボレーで、グガにプレーのリズムを全く
与えてくれなかったからね。」「ハードコート・シーズンのスタートとしては、私は満足しているよ。グガは
基本的な部分全てで進歩しているからね。しかしまだ改善しなければならない事はたくさんある。この1回戦で
肝心なのは、タイブレークが良かったこと、そして、素晴らしいフォアで試合を締めくくったことだ。」
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2回戦の相手は、今回のダブルス・パートナーであるタイノ。タイノのホームコートというべき会場には、彼の
家族や友人がたくさん駆けつけているそうで、ちょっとアウェイの戦いになってしまうかもしれないが、
盛り上がる会場の雰囲気はグガにとってもエネルギーとなるだろう。真摯な戦いを期待。
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敵として戦う前に仲間として戦い、まず1勝。第3日目(7/30)のグランドスタンドで行われたダブルス初戦は、
第1セットを6−2で先取した後、対戦ペアのダランゴが手首の故障で棄権し、2回戦へ進出。こちらの
次の対戦相手はイーグル(オーストラリア)/シャルケン(オランダ)組。
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U.S.オープン後のスケジュールが決定。9/8〜コスタ・ド・サィーペ、9/19〜デ杯・プレーオフ(カルガリー)、
10/13〜MSマドリード、10/20〜サンクト・ペテルブルグ、10/27〜MSパリ。−−−
昨年準優勝のリヨンが抜けて、6年ぶりにロシアの大会が入ったのが目を引く。最終戦・マスターズ・カップ
(ヒューストン)目指して、がんばれ!の終盤戦だ。
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シングルスの対タイノ戦は、6−3・7−6(7-5)のスコアで勝ち抜き、準々決勝へ進出。またも収穫はタイ
ブレークを制しての勝利だろうが、この大会ではなぜかタイブレークと仲良しで、これで6勝1敗という別人
ぶりなのだ。なぁぜ?
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対戦相手としてのタイノと対峙した数時間後には、ダブルス・パートナーとして同じコートに立つという
忙しい第4日目。「ダブルス・パートナーと対戦するのはよくあることではないけれど、あり得ること
だから対処の仕方はわかっているよ。(シングルスの)試合後にはすぐその後のダブルスについて
話し始めた。」そうで、変な心理的な影響はなかったようだが、3−6・2−6のストレートで敗退した。
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シングルス準々決勝の相手は、今年のウィンブルドン・ファイナリスト=マーク・フィリポーシス(オーストラリア)。
26歳同士の対戦暦は意外と少なく1勝1敗(ともに2000年)。−−−「間違いなく楽な試合にはならないよ。
フィリポーシスはとても良いプレーをしているから、山のようにエースを浴びながらも、チャンスがやってきたら
それを上手くいかすために準備をしなければ。」
いよいよ後半戦へ〜 Jul 7 〜
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6/27(金)にロンドンからフロリアノポリスへ帰還してから約10日間は、トレーニングから離れて
サーフィン&サッカー観戦&パーティの日々だったらしい。前半戦は試合数としてはそれほど多かった
わけではないが、毎回ドタキャンになっていたバルセロナも出場できたし、ここまでは出場予定大会
には全て出場できている。後半戦もしっかりとコンディション管理して、'97年シーズン以降としては
初の”完走”を果たしてほしいものだ。
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”サッカー観戦”は勿論ご贔屓のAvaiの試合。ローランギャロスから帰ってきた頃には、試合数が
少なかったとはいえ、ブラジル選手権SerieBではピッカピカのトップに君臨していたのだが、順意表を
チェックする度にチーム名が下がっていき、現在は14位。ここはひとつAvaiの選手たちに、”見習って
いこう!”と思わせるような雄姿を披露して、士気のアップに貢献せねば。
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”パーティ”には、双子の甥っ子クンたちの1歳のバースデー・パーティも含まれていたはず。
1歳になればそろそろ叔父さんのことも認識しているだろうが、叔父さんの願いどおり”尊敬の眼差し”で
みてくれているかな?
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7/7(月)から本格的に1日4時間のルーティンをこなすトレーニングを開始。
2週目には、プレシーズンのトレーニングにも参加していたジュニア&若手選手も加わったことで、エネルギー
値もグンとアップしたことだろう。3週目には、真夏の北米の厳しいコンディションに対抗すべく、
トレーニング時間も1日5時間へアップし、いよいよ後半戦に臨むことになる。
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このトレーニング期間中に、パソスさんはアラカジュ(ブラジル・オープン開催地より北部の海辺の街)に
出張し、カンボリューで展開している活動をその地でもスタートさせた。約240人の8歳から12歳の子供たち
が、テニス&英語のレッスンを受けることができるというこのプロジェクトには、テニス用具、送迎、
歯の治療まで含まれており、1昨年からスタートしているカンボリューでは、すでに大会に出場するレベルにまで
上達した子供たちもいるという。師匠、今夏もよく働いています!
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グガ本人には関係ないとはいえ、関係ないままにはいられそうにないのが、ブラジルテニス連盟(CBT)とサンタ・
カタリーナ州テニス連盟(FCT)の確執。CBTの会長選挙と会計報告に不正があるとするFCTが、CBTに報告書の提示を
要求すれば、今度はCBT側がFCTには使途不明金があると応戦するという泥試合。詳しいことはわからないが、
日頃から選手たちに”連盟は何もサポートしてくれない”と堂々と非難される連盟
のようなので、ゴタゴタついでに膿まで出し切っちゃえばいいのに。(と書くのは簡単。)
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7/24(木)にフロリアノポリスを出発してL.A.へ。他の選手がウィンブルドン後もせっせと働いているのを承知で、
その間じっくりとトレーニングする方法を選んだのだから、”久しぶりの試合でリズムが・・・”なんて
言ったらいかんぜよ〜(と姐さんになってみる。)
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