Gustavo "Guga" Kuerten/ぐがのみち
2000 Vol-10
南米選手初の年度末No1の座を獲得した2000シーズン。その感激を ゆっくりと楽しむ間もなく早くも2001シーズンへ始動! (アジアツアーの模様等は Vol-9へ!)
始動
”来シーズンの目標について”
「”No1”の座を守るというのは、目標のひとつではあるけれど、それほど考えこんでいるわけじゃない。
それよりも、トップ争いをしている連中に勝って、まだ獲ったことのないタイトルを獲りたいな
。もちろんトップであり続けたいけれど、それにとり憑かれたりはしないよ。」
”ハワイ行きとお忍び帰国について”
「リスボンでの結果には関係なく、ハワイへは行くつもりでいた。(実際、友人と約束していたらしい)
突然思いついたわけじゃないよ。休暇が必要だったし、今回は特にね。黙って帰国したのは、ローラン
ギャロスから帰ってきた時のような(空港での)混乱状態を起したくなかったからだ。」
”来シーズンの見通しについて”
「トップを守るのはかなり難しいだろう。だけど、僕は今日まで、到達すべき目標にはちゃんと
到達してきた。」「今は、自分自身であるために励むよ。それが一番だしね。」(...と
ここでニッコリだったそうだ。)
ある記事によると、グガにとってのパソスさんは、”コーチであり、父親であり、友人であり、 マネージメントの一員であり、栄養士であり、心理学者であり、トレーナーであり、マッサージ師 であり、更にはボディーガードでもある”という。かなり小柄なパソスさんだが、スーパーマン並みの 活躍なのだな。
いきなり帰還
私なんか、”ひとりで帰国”の報をきき、お兄さんやコーチがいなくても、自分で手配ができるの だな?!と悠長なことを考えたというのに...。
観戦魔
番外編
祭りの余韻
そのオーシンスのこぼれ話。「彼の試合はいつも応援するけど、アガシ戦は ちょうど移動の途中でね。姉(or妹)のイネスが20分ごとに報告を入れてくれたん だけど、ハラハラしたよ。勝った!ときいた時は嬉しかったし、感動した。」
クリスティアーノ君、それはうちの母も同じだ。何度説明しても「どうして15点も 入るの?」「どうして今のは10点?」(<=以上、標準語に翻訳済み)を連発。それに 名前も覚えない。おかげで我が家のグガの通称は長いこと”髪がわんわんした人”であった。 (短髪になった今は”髪がわんわんしてた人”と過去完了形に変更済み。)
マスターズカップ・リスボン Nov28〜Dec3
以前と違っているのは”お金持ち”になったことで、列車の旅が飛行機へ、そしてより快適なホテルへ とグレードアップできる立場になったわけだが、それでもホームシックからは逃れられない。 ”ホームシックを治す薬は?”「その街のブラジリアン・レストランへ通って、ブラジルの歌を 聴くこと。」...って、”聴く”だけじゃないでしょ?
グガ本人もパソスさんも苦労話というのは苦手のようで、武者修業時代のエピソードはあまり 紹介されないのだが、当時を知る記者によると、本当にお金がなかったそうだ。グガだけでなく 多くの若手選手の面倒をみるパソスさんは、現在も彼らのツアー資金確保のために奔走している そうだが、そんな苦労が、オリンピック前の騒動で話題となった古くからのスポンサーとの 結びつきを強めているのだろう。
”「身体に問題があって、あんなサーブが打てるんなら、自分も同じ問題を抱えてみたい。」と ノーマンが語っていたが?”という少々挑発的な質問にも、「そう、サーブが良かったよね。」と 余裕の反応。やはり勝利の後はご機嫌も良いらしい。気になる右足については、「今日も 試合が進むにつれて徐々に痛くなってきたけれど、どうにか戦えた。」しかしそれは1日のオフが あったからで、連戦となる第3戦にはいまだ不安が残る。
”まだ(今季の)世界No1になる可能性があるけれど?”という問いかけには、「それはもういい。 いらない。」とニッコリ。「初戦の後は落ち込んでいたけれど、ここまで来られて信じられない気分だ。」 −−−これは記者会見の方でも語っていたのだが、今大会前から第1戦後にかけてはかなりの プレッシャーがあったらしく、”ここ数日の状況をくぐり抜けてきたこと”に満足感と誇りを感じて いる様子だ。緊張したり、落ち込んだり、イライラしたり、興奮したり、大喜びしたり...で、大忙し だが、本人いわく”Life is full of emotions”。本当にそうだねえ。
マスターズシリーズ・パリ Nov13〜Nov19
昨年の2回戦負けからはグッと前進してのベスト4。このところ準々決勝止まりが続いていた だけに、ちょっとした”Break Through”と言えるかな。
下克上