モバイル関連ニュース 98年8月分


【98/08/31】速報! GMRヘッド搭載大容量2.5型磁気ディスク装置 投入
 富士通株式会社から、OEM市場向け2.5インチ磁気ディスク装置を、3機種新発売する「GMRヘッド搭載で、最大6.49GBの大記憶容量を実現」が8月31日付けで公開されています。8月31日より出荷開始です。

 今回開発した新製品は、GMRヘッドの搭載により、「12.5ミリ厚:6.49GB(OEMサンプル価格11万円)」、「9.5ミリ厚:4.32GB(OEMサンプル価格8万円)」、「9.5ミリ厚:2.16GB(OEMサンプル価格5万円)」の記憶容量をそれぞれ達成しました。

 最近主流の1.0Kg前後のノート型パソコンの殆どが、この9.5mm厚タイプを採用しており、今回の「9.5ミリ厚:4.32GB」は、この「モバイル虎の穴」で【98/05/29】に報告した、日本アイ・ビー・エム株式会社の9.5mm厚タイプで「4.3GB」を実現した新製品や、【98/06/08】に報告した、株式会社東芝の8.45mm厚で記憶容量4.3GBと、6.35mm厚で記憶容量2.1GBの2機種の商品化に関する「超薄形2.5型磁気ディスク装置の商品化について」の対抗製品です。(しかし、現在でも東芝の「6.35mm厚で記憶容量2.1GB」は光っていますね!)

 尚、話は変わりますが、富士通株式会社と言えば、1996年冬モデル、1997年春モデルのFMV-BIBLO NAシリーズの一部のバッテリパックの不具合に関する「FMV-BIBLO NAシリーズに内蔵しておりますバッテリパックの一部において、バッテリパックの製造不良によりごくまれにバッテリパック自身が発熱し、装置底面のバッテリパックカバー部が熱くなったり、バッテリパックカバー部が熱で変形する可能性があることが、判明いたしました。」が、Q&A事例として8月31日付けで、公開されています。

 早速、「BIBLOバッテリパック専用受付窓口」が設置され、登録ユーザーにもダイレクトメール等で連絡が行われるようです。こういう誠実な取り組みはマルですね。

【98/08/30】赤外線通信インタフェース付 ISDN 公衆電話機 増加中
 NTTから、4月より東京で、街頭設置が開始されている赤外線通信機能を持つ公衆電話「赤外線通信インタフェース付 ISDN 公衆電話機」が公開されています。長野オリンピックで報道関係者向けに提供されていたタイプです。

 これは、最近の殆どのノート型パソコンが搭載している赤外線インタフェースを利用して通信する為、通信用ケーブル及びISDNターミナルアダプタ(モデム)が不要なサービスです。また、最高64Kbpsの通信が可能です。アクセス方法もWebページに記載されています。

 既に都内約300カ所に設置済みで、大阪、名古屋などの大都市から全国に、順次配備されていくようです。この赤いマークが目印の「赤外線通信インタフェース付 ISDN 公衆電話機」を、街角で見かけたら「コードレス通信」にチャレンジしてみたいですね。

【98/08/29】「DataScope」の情報あれこれ
 NTT DoCoMoから、単体でもメール読み書きが可能で、本体をノートパソコンにダイレクトドッキングすればワイヤレスモデムとして使用可能な「DataScope for DoCoMo」が公開されています。京セラ株式会社からの情報は、こちらです。

 従来からあったPHS用「DataScope」の携帯版です。本体そのものが、TCP/IPを搭載し、POP3/SMTPをサポートしていますので、インターネットにアクセスして、E-mailを読むのもこれ1台でOKですし、簡易テキストブラウザー(お試し版)によるwebページのテキスト閲覧も実現可能です。

 尚、リニューアルされた京セラ株式会社の「DataScopeワールド」では、個人のデータスコープユーザーのホームページへリンクを張るキャンペーンも実施され、熱心に展開中です。

【98/08/28】メールが消えるバグを解消した「Becky! Internet Mail」新版登場
 窓の杜から、メールが消えるバグを解消した「Becky! Internet Mail」v1.24.14とv1.24.15をリリースしたという「Becky! Internet Mail」マイナーバージョンアップが8月25日付けで公開されています。

 「Becky! Internet Mail」は、私も愛用しているメーラーですが、v1.24.xでは、ドラッグ&ドロップによるアカウント間のメールの移動を行った直後に「巡回チェック」を実行すると、移動先アカウントの「受信箱」メールが全て消えてしまう致命的なバグがあり、そのバグを修正するマイナーバージョンアップのようです。

 ビックリして早速、私も最新版に入れ替えましたが、開発元の「有限会社リムアーツ」のWebページでは、特別広報されていません。なぜ?

【98/08/27】「Netscape Communicator 4.06」日本語対応版は9月上旬にリリース予定
 Netscape Communications社から、この「モバイル虎の穴」で【98/08/15】に報告した「Netscape Communicator 4.06」が、電子メール攻撃に対する修正、新しい Smart Browsing 機能、Java 開発者向けのJDK1.1 のサポートを含んだ新しいメンテナンス・リリースと説明する翻訳文「インターネットのリーディング・ブラウザの最新版、Netscape Communicator 4.06 の提供を開始」が公開されています。

 また、日本語対応版は1998年9月上旬にリリース予定と、初めて明言されています。

【98/08/27】コンパクトフラッシュ規格に対応した小型I/Oカード揃い踏み
 富士通株式会社から、コンパクトフラッシュ規格のカードを、携帯端末、デジタルカメラ等の小型端末メーカ向けに11月から出荷開始するコンパクトフラッシュ規格に対応した小型I/Oカード6種を発売が8月26日付けで公開されています。

56Kビット/秒モデムカード(サンプル価格:3万円)
10Base-T LANカード(MBH2LA10,サンプル価格:3万円)
9600ビット/秒対応デジタルセルラーカード(サンプル価格:3万円)
IDEカード(サンプル価格:2万円)
SCSIカード(サンプル価格:2万円)
プリンタポートカード(サンプル価格:2万円)

 32Kbps対応PIAFSカードが無い!と思いましたが、まあ、「コンパクトカードスロット」を使用可能なデータカード一体型PHS「32Kパルディオ341S」を使えますしね。

【98/08/27】「モバイル虎の穴」来訪者数 29万突破 
 この「モバイル虎の穴」のトップページのカウンタ(来訪者の方)が29万を突破致しました。これからもご愛顧お願い致します。

【98/08/26】号外! 世界初フロントライト付スーパーモバイル液晶を採用したザウルスカラーポケット登場
 シャープ株式会社から、世界初フロントライト付スーパーモバイル液晶(反射型TFTカラー液晶)の採用により、カラー表示でポケットサイズを実現したパーソナルモバイルツール ザウルスカラーポケット<MI-310>を新発売が8月26日付けで公開されています。重さ約240g、発売予定日は、9月4日で、標準価格は 110,000円です。商品説明ザウルス カラーポケット MI-310もあります。

 スーパーモバイル液晶の採用により、カラー表示でポケットサイズ、長時間使用(単3アルカリ乾電池2本で約30時間)を実現しています。。またフロントライトの搭載により、明るい所だけでなく暗い所でも使用可能です。さらに、ナビゲーション感覚で次の操作を教えてくれる等の“Easy to Use”が実現されています。

 また、目的別に使える様々のソフトウェア(「トラベル英会話アシスタントカード」、「地図ナビカード」等)がコンパクトROMカードで提供されます。

 そして、インターネットブラウザも、ナントHTML3.2(フレームやアニメーションGIFにも対応)、SSL、Cookie対応です。通信機能に関しても、この「モバイル虎の穴」で【98/07/16】に報告した、データカード一体型PHSの新機種「32Kパルディオ341S」を、「コンパクトカードスロット」にそのまま装着して通信可能という特徴も引き継がれています。

 ザウルスポケットMI-100シリーズ(単4アルカリ乾電池2本で約40時間)と比較し、倍クロックになり(CPU:日立 SH-3 66MHz化)、表面サイズほぼ同じ、厚さ約3mmアップ、重量約45gアップで押さえるとは、見事な仕事振りです。(電池が単4から単3に変更され、駆動時間が10時間減っているのは、ここまで機能アップが実現されていれば、ご愛嬌ですね。)

 正直言うと、今まで全く「ザウルス」に興味の無かった私ですが、今回だけはクラクラ(^^;)です。Palm-size PC新製品『カシオペア E-10』(モノクロ、重量186g:電池含む)の日本語版や、パーム3(モノクロ、重量170g:電池含む)への期待もぶっ飛ぶ凄さです。(まあ、ロマンでは負けているかもしれませんが...)

 尚、この「MI-310」って、通信機能付き新製品発掘の隠れた宝庫である、電気通信回線に接続する端末機器の技術基準への適合認定を行うJATE(財団法人 電気通信端末機器審査協会)「認定機器一覧表 平成10年 8月 1日〜平成10年 8月15日認定」で、98/08/06に認定を受けています。

 ちなみに、この「モバイル虎の穴」の【98/08/25】で「フロントライト搭載のスーパーモバイル液晶」の復習、【98/08/26】で「スーパーモバイル液晶」をゲーム機で初採用する「ゲームボーイカラー」の復習に引き続いての、この号外ニュース。う〜ん、意味深ですね(^^;)。

【98/08/26】速報! 「ゲームボーイカラー」の発売日決定
 任天堂株式会社から、この「モバイル虎の穴」で【98/06/13】に報告した、「ゲームボーイカラー」の発売日が正式に決定した「ゲームボーイカラー」が8月24日付けで変更が加えられ公開されています。希望小売価格8,900円は、以前から決定していた通りですが、当初発売予定は98年9月下旬と告知されたにも関わらず、正式には「98年10月21日」と変更されています。

 また、本体カラーバリエーションが、6色(レッド・ブルー・パープル・イエロー・クリアパープル・クリア)と、初めて公開されました。現在の「ゲームボーイポケット」のカラーバリエーションは、グレー・赤・黄・緑・黒(5色:オリジナル)+銀(96/10追加)+金(97/4追加)+ピンク(97/7追加)+クリアパープル(97/11追加)の計9色ですから、やや少ないです。尚、米Nintendo「Game Boy pocket」は、Red, Yellow, Green, Black, Silver, Clear(6色:オリジナル)+Ice Blue(限定)の計7色です。今回の「ゲームボーイカラー」の本体カラーバリエーションに、日本では一部ルートでしか発売されず、海外のみで正式なラインナップに加わっていたクリア(スケルトン・タイプ)が、ようやく日本でも登場です。

 「モバイル虎の穴」で【98/06/14】に報告した、98年3月末発売が現在も延期中の「ポケットモンスター金・銀」が、32,000色中56色同時発色可能な「ゲームボーイカラー対応カートリッジ」になって同時投入されるという私の予言は、見事(^^;)に外れです。現在判明している同時投入ソフトは、「ワリオランド2」と、「テトリスDX」です。いやいや、諦めずに「ポケットモンスター金・銀」の同時投入を待ちましょう。

 しかし、こんな話題をモバイル系として、大々的に扱うのは「モバイル虎の穴」だけだってばっ...(^^;)

【98/08/25】薄型、軽量および低消費電力化を図った12.1型SVGAの液晶登場
 富士通株式会社から、ノートパソコンおよびモバイルパソコン向けに薄型、軽量および低消費電力化を図った12.1型SVGAの液晶である「携帯用機器向け薄型および低消費電力TFT-LCDを開発」が8月24日付けで公開されています。98年11月から量産開始です。

 厚さ5mm, 重量380gと従来比20%の薄型化と10%の軽量化を実現したモデルと、業界随一の低消費電力1.5Wを実現した2モデルが存在します。

 薄型、軽量および低消費電力化と言えば,この「モバイル虎の穴」で【97/09/12】に報告した、シャープ株式会社の「スーパーモバイル液晶」を思い出します。スーパーモバイル液晶は、8.4型の場合190g、消費電力0.3Wですが、そもそもバックライトも無いVGAの液晶ですから、そのまま比べてはいけません。

 敢えて比較するとなれば、この「モバイル虎の穴」で【98/05/19】に報告した、「フロントライト搭載の、11.3型スーパーモバイル液晶(反射型TFTカラー液晶)」です。コンセプトは良いのですが、照明の暗い屋内では使えないという定評が付きつつあった「スーパーモバイル液晶」の弱点を補う為に、「フロントライト」を搭載し、明るい屋外でも照明の暗い屋内でも画面がよく見えるように改良されたタイプです。しかし、「フロントライト」をオンにしても、透過型液晶程度に発色が自然な感じでは無い為、今回富士通から発表されたような従来の透過型液晶モデルの薄型、軽量および低消費電力化モデルは、充分意義のある製品です。

【98/08/24】速報! 年内に640MバイトのPCMCIAフラッシュ ATAカード登場
 日立製作所から、1セルに2ビットの情報を記憶させる多値技術を採用して大容量化を実現するとともに、そのフラッシュメモリを搭載した業界最大容量のフラッシュカードも製品化する「業界最大容量の256Mビットフラッシュメモリを製品化」が8月24日付けで公開されています。

 192Mバイトのコンパクトフラッシュ(CompactFlash)の「HB288192C5」、および640MバイトのPC-ATAカードType-II(5mm厚)の「HB288640A5」が製品化され、98年12月からサンプル出荷が開始されます。

 この「モバイル虎の穴」で【98/07/31】に報告した、株式会社アイ・オー・データ機器の「PCMCIAフラッシュ ATAカード」の220MBタイプ(発売日未定)は、185,000円とようやく価格が決定しましたが、今回の640Mバイトはいったい幾らになるのでしょうか?

 私は【98/07/26】に報告したように、「HP 200LX Palmtop PC」+「PCカードアダプタ」+「コンパクトフラッシュ」OR データカード一体型PHS「32Kパルディオ341S」という使い方がモバイル時のメインとなりますので、それはもう192Mバイトのコンパクトフラッシュ(現在市販されている最大容量48Mバイトタイプは、56,000円)で充分でございます。(^^;)

【98/08/24】IEのJScriptによるセキュリティーホールに関する日本語の情報登場
 マイクロソフト株式会社から、この「モバイル虎の穴」で【98/08/19】に報告した、IEのJScriptによるセキュリティーホールに関する日本語の情報「Microsoft Internet Explorer 4 の 'Window.External' JScript 問題の修正プログラムがご利用になれます」が8月21日付けで公開されています。

 でも、このページには同じく対象の「Windows 98」に関しては何も述べられていません。日本語版の修正プログラムが出来たら、「Windows 98」の'Window.External' JScript 問題の対応も分かりやすい所で広報をお願いします。

 尚、話は変わりますが、CNET社の8月17日付けの関連翻訳記事に、ある特定の条件でコンピュータのカレンダーが狂ってしまうという「Win98に初めてのバグ」があります。それじゃ、今回の「Windows 98」の'Window.External' JScript 問題が、2つ目のバグかな? (^^;)

【98/08/23】GPSアンテナ、TFTカラー液晶モニター搭載自己完結型モバイル・ナビゲーション低価格版登場
 松下電器から、ナビ+テレビ+CDの一体型でGPSアンテナおよびテレビアンテナを内蔵しており、充電式バッテリーパック(別売)を使用することにより、車外での使用が可能なポータブルナビゲーションシステム『でるナビ』KX-GA12新発売が8月18日付けで公開されています。発売日は9月1日で、本体標準価格は 138,000円です。

 簡単な操作で自宅まで案内する「帰宅キー」や、絵と文字で判り易い操作を実現した「らくらくドアメニュー」、ナビゲーション中の道路やランドマーク表示をクッキリ見せる「シンプルナビゲーション」などが搭載され、初心者にも優しい商品です。

 この「モバイル虎の穴」で【98/06/21】に報告した、ナビ+テレビ+CDの一体型で業界初5.8インチワイドモニター搭載したポータブルナビゲーション ”ゴリラ”(標準価格185,000円。価格125,000円の普及タイプも発売予定。)をかなり意識した商品です(両方とも、重量は0.9Kg)。機能面では、色んな違いがありますので、比較して検討が必要です。しかし、このように実売価格で10万円前後になってくれば、普及も見込めますね。

【98/08/22】腕時計型ポケベル「ネクスト ジークス」に限定アクアブルー版登場
 NTT DoCoMoから、この「モバイル虎の穴」で【98/05/24】に報告した、日常生活強化防水(5気圧防水)腕時計型ポケベル「ネクスト ジークス」(オリジナル色はブラック)の「デザイン重視モデル」であるアクアブルー(限定発売) が公開されています。

 参考出品時と、やや色合いが変更されていますが、涼しげなアクアブルーは、ナカナカ良いですね。

 限定版のアクアブルーと言えば、米Nintendoから、「The Limited Edition Ice Blue color Game Boy pocket」が、発売されています。日本では手に入らないレア物です。あれ!このページのヘッダーのデザインは、見たことのある..そうです、もうすぐ米国でも「ポケモン」が、発売開始されます。9月から正式公開の「www.pokemon.com」のWebサイトも一部情報が入っています。「Pok?mon」や、「Pok駑on」とブラウザで表示されますが、正確には「Pokemon」の「e」の上に「'」が付加された特殊な文字です。

 結局、休みの日は「ポケモン」ネタになってしまうのですね。(^^;)

【98/08/21】毎月の基本使用料に一定の通話料金が含まれている新料金プラン登場
 NTT中央パーソナル通信網株式会社から、PHSで初めて、毎月の基本使用料に一定の通話料金が含まれている新料金プラン新料金プラン「パルディオ・おはなしプラス」等の提供開始が8月19日付けで公開されています。9月1日より提供開始予定です。

 この「パルディオ・おはなしプラス」は、通話先に制限なく月々の基本使用料1,980円で、最大約58分の通話が可能です。尚、通話料金は32Kデータ通信も音声通話も、両方とも通常(プラン270)の2.5倍となります。

 一方「パルディオ・データプラス」も、通話先に制限なく月々の基本使用料1,980円で、最大150分まで32Kデータ通信が可能です。尚、32Kデータ通信で利用した場合は通常の通話料金、音声通話で利用した場合の通話料金は通常の3.0倍となります。

 携帯電話とPHSを併用し、PHSを32Kデータ通信専用で使用する私にとっては、大変嬉しい料金プランです。

 また、同様にNTT DoCoMoから、800MHzデジタル方式において基本使用料の中に一定の通話料を含んだ新料金プラン携帯・自動車電話の新料金プラン「おはなしプラスL」「おはなしプラスM」導入が8月19日付けで公開されています。9月1日より提供開始予定です。

 尚、今回の新料金プランも嬉しいのですが、【98/05/21】に言ったように、受信オンリーの携帯電話契約と発信オンリーのPHS契約をセットにした「ハイブリッド契約格安プラン」の登場を、期待しています。

【98/08/20】スクープ! 「Netscape Communicator 4.06」は、やはりバグ対応バージョン
 Netscape Communications社から、この「モバイル虎の穴」で【98/08/15】に報告した「Netscape Communicator 4.06」(英語版)が、【98/07/29】に報告した、長いファイル名(200文字以上)の添付ファイル付きのメールに関するセキュリティーホールの対応も含むと明示されているSecurity Update「Long Filename Mail Vulnerability」が8月14日付けで公開されています。

 またこの「Netscape Communicator 4.06」は、この「モバイル虎の穴」で【98/07/20】に報告した、Javaに関するセキュリティ・ホールの対応も含むと明示されているSecurity Update「ClassLoader Java Vulnerability」が8月14日付けで公開されています。

 尚、話は変わりますが、昨日報告したInternet ExplorerのJScriptによるセキュリティーホールに関する、CNET社の8月19日付けの関連翻訳記事「IEにバグ」があります。

【98/08/19】Internet ExplorerのJScriptによるセキュリティーホール公開(日本語版パッチあり)
 Microsoft社から、セキュリティ関連の警告レポート「Microsoft Security Bulletin (MS98-011)」「Update available for "Window.External" JScript Vulnerability in Microsoft Internet Explorer 4 」が8月17日付けの更新で公開されています。

 対象は、Windows 95版と Windows NT 4.0版の「Internet Explorer 4.0」,「Internet Explorer 4.01」,「Internet Explorer 4.01 SP1」と、Windows 98です。(IEを取り込んだOSですので当然なのですが、Windows 98だけOSそのものが対象というのは、何だか笑えますね)対象のIEが、内部的に使用する「JScript Scripting Engine version 3.1」に問題があります。

 Windows 3.1版,Windows NT 3.51版,Macintosh版,UNIX (Solaris)版の「Internet Explorer 4」は、対象外です。また、「Internet Explorer 3.x」も対象外です。

 とても長いストリング(記号列)をもつ「Window.External」関数が、IEを異常終了させます。また、そのような長いストリングは、悪意がある意図をもつ誰かによって意図的に作られなくては出来ません。そしてその際、熟練している攻撃者(残念ながら原文では、また「a skilled hacker」 と記載されています)は、コンピュータで任意のコード(悪意あるプログラム)を走らせることが可能とされています。しかし、あくまで、悪意があるスクリプトを含む意図的にデザインされたWebサイトを、その対象のIEでブラウズしなければ問題ありません。

 この問題に対するWindows 95版,Windows NT版のhotfixes(パッチ)は、「Microsoft Scripting Engines Version 3.1b Download」で、公開されています。日本語版も含まれています。

 Windows 98の英語版用hotfixes(パッチ)は、「Microsoft Windows Update」で、公開されているようです。クリックして、「製品更新」を開始し、要求された時に「はい」を選ぶと、このパッチが含まれる「Microsoft Windows Update」が、適用される?
 ちなみに、私のNT環境では、「Windows Update は、Windows 98 のオンライン拡張機能です。このサイトに最も簡単にアクセスするには、[スタート] メニューの [Windows Update] アイコンをクリックします。Windows Update には、[スタート] メニューまたは [スタート] メニューの [設定] から直接アクセスできます。 」という記述が出てうまくアクセス出来ませんので、詳細不明です(^^;)。

 また、パッチを適用することができない利用者は、「オプション」の「セキュリティ」の「制限付きサイトゾーン」および「インターネット」ゾーンで、「カスタム」を選択し「アクティブ スクリプト」を無効にすることによって、この問題を回避可能です。


 尚、Microsoft Knowledge Base (KB) article Q191200「Update Available for Window.External JScript Security Issue」(英語情報、IEのみ閲覧可能)や、Microsoft Internet Explorer Security Bulletin「Fix available for "Window.External" JScript security vulnerability issue in Microsoft Internet Explorer 4」があります。

 しかし、「Microsoft Windows Update」って、Windows 98に対する初のアップデートですがマルチメディア機能を改良するもので、決してバグ修正の「サービスパック」では無いって言ってたはずじゃ〜(^^;)

 CNET社の8月18日付けの関連翻訳記事「米マイクロソフト、Windows 98のアップデートを配布開始」があります。

【98/08/19】「モバイル虎の穴」来訪者数 28万突破 
 この「モバイル虎の穴」のトップページのカウンタ(来訪者の方)が28万を突破致しました。これからもご愛顧お願い致します。

 最近、仕事が忙しくバタバタしています。昨日も東京から帰ってきてその足で残業し、会社を出たのが 1:30です。しかしそう言う時に限って、セキュリティーホールが多いこと多いこと...(^^;)

【98/08/18】一つの電話番号を最大3台までの自動車電話等で使用可能に
 NTT DoCoMoから、自動車電話の利用者を対象に、一つの電話番号を最大3台までの移動機端末(携帯電話を含む)で使用可能にする自動車電話ユーザー向けの新しいネットワークサービス「セレクフォン」を提供が8月17日付けで公開されています。サービス開始時期は、認可後、9月1日を目途に実施予定です。

 3台のうち、携帯電話機は1台迄で、必ず自動車電話の移動機端末が必要となっています。また、追加移動機端末1台あたり月額800円と、格安に利用可能です。

 ただ、自動車電話使っていないからですね〜(^^;)。私は、この「モバイル虎の穴」で【97/12/22】に報告した、携帯・自動車電話機のROMに書き込んでいた電話番号などの情報を、移動機端末から取り外し可能なカードに書き込むことによって、同一の電話番号で複数の移動機端末での利用可能な「DoCoMoアプリケーションカード」が、携帯電話も対象にも関わらず、まだ800MHzの自動車電話にしか導入されていませんので、速やかに携帯電話版を投入して欲しいです。尚、欧州などで使用されている携帯電話GSM方式では、既にに同様の機能を実現済みです。

【98/08/17】電子メールソフトOutlook関連のパッチ公開(日本語版)
 マイクロソフト株式会社から、この「モバイル虎の穴」で【98/07/29】に報告した、電子メールソフトの重大なセキュリティーホールに関連し、日本語版のhotfixes(パッチ)である「Outlook Express のファイル添付問題の修正プログラムがご利用になれます」が8月15日付けの最終更新で公開されています。但し、今回配布されているのは、Windows 98、Windows 95 および Windows NT 4.0対象のパッチのみです。

 また、『Outlook 98』用の日本語版のhotfixes(パッチ)「Outlook 98 セキュリティ問題修正パッチ プログラム(日本語版)」も8月16日付けで公開されています。(こちらの方は、マイクロソフト株式会社のサイトのトップページからのリンクもあり)


 この「モバイル虎の穴」で【98/08/14】に報告した、最初に発見された問題の別変種にも対応可能なようにパッチに対する修正方法を強化し、アップデートしたパッチであるかどうか?は、明言されていませんが、少なくとも今回公開されている『Outlook 98』の「OUTPTCH2.EXE」というパッチは、アップデートしたパッチと同一のモジュール名です。

【98/08/16】「ポケットモンスター ピカチュウ」情報公開
 任天堂株式会社から、96年2月に発売されて以来、累計出荷884万本(平成10年3月31日現在)のロングヒットとなったゲームボーイ版「ポケットモンスター」のポケモン映画の公開を記念した「ポケットモンスター ピカチュウ」が8月10日付けで公開されています。発売予定が98年9月12日で、希望小売価格は、3,000円です。

 ピカチュウを連れて歩いているとき、十字ボタンでピカチュウの方を振り向き、Aボタンを押してみると、画面中央にピカチュウの表情が現れ、ピカチュウのそのときの「ごきげん」を知ることが出来る等の、新情報テンコ盛りです。 ナント!「ピカチュウ」バージョンでは「コロシアム」に加えて、さらに「コロシアム2」という競技場が増えており、こりゃ息子用と私用の2個ゲットが必要ですね。(^^;)

 ちなみに、ゲームボーイといっても、最近はゲームボーイに取り付けるだけで本格派魚群探知機が再現可能な「BANDAI GB PocketSonar」もあり、油断がなりません。

【98/08/15】スクープ! 「Netscape Communicator 4.06」(英語版) やっぱりお盆のリリースだっ!
 Netscape Communications社から、この「モバイル虎の穴」で【98/07/29】に報告した、電子メールソフトの重大なセキュリティーホールの対応も含むと思われる、「Netscape Communicator 4.06」(英語版)が「FTPサイト」で8月15日付けで公開されています。

 18:30頃から公開が順次開始され、20:30現在(現地時間 15日4:30)、Mac版,UNIX版,Windows版の順に公開されています。(セキュリティーホールの対象は、「Netscape Communicator 4.0〜4.05(Windows 3.1, Windows 95、Windows 98、Windows NT版)」と、「Netscape Communicator 4.5 Preview Release 1(Windows 95、Windows 98、Windows NT版)」です。)セキュリティーホール対応版と明言されていた「Communicator 4.5 Preview Release 2」は、現在リリースされていません。

 詳しい報告がアップされる[Netscape Security Solutions]に注目です。

 尚、この「モバイル虎の穴」で【97/08/17】に報告した、4.Xへバージョンアップ後初の「Netscape navigator」単体版公開のニュースも、他の一般ニュースサイトはお盆休みでしたので日本で一番速い報告となったようですが、何故か今回もお盆休みのリリースです。今度も一般ニュースサイトが休みですので、毎日更新中のこの「モバイル虎の穴」のスクープとなり嬉しいのですが、どうしてお盆休みなのか? 謎は深まります。(^^;)
(現地では早朝なので、当然[BrowserWatch]からも、まだ報告されていません。)

 えっ、ダウンロードして詳しい評価をしないのか?ですって...今は月例の日経マルチメディアのモバイル講座&コラムの執筆でヒイヒイ言っている最中ですので、後回しにさせて下さい(^^;)

【98/08/14】電子メールソフトのパッチ再リリース及び、添付ファイル「Ie080898.exe」問題
 Microsoft社から、この「モバイル虎の穴」で【98/07/29】に報告した、電子メールソフトの重大なセキュリティーホールに関連し、最初に発見された問題の別変種にも対応可能なようにパッチに対する修正方法を強化し、アップデートしたパッチを再リリースした「Updated Patches for Microsoft Outlook and Microsoft Outlook Express Security Vulnerabilities are Now Available」が8月11日付けの更新で公開されています。

 再リリースされたhotfixes(パッチ)の内、Internet Explorerに含まれる『Outlook Express』用は、「Fix available for Outlook Express File Attachment issue」(英語版)、『Outlook 98』用は、「Updated Patch for Outlook 98 Security Issue」(英語版)です。

 また、FAQである「Frequently asked questions regarding the recent e-mail client security issues」もあります。

 ちなみに、マイクロソフト社製ソフトウェアを補修するという添付ファイル(「Ie080898.exe」)が付けられた偽の電子メールがインターネットに出回っているようです。(下記記事を参照) うっかりその「Ie080898.exe」(悪意のある「トロイの木馬」方式プログラム)を自分のマシンで実行させてしまうと、ブルガリアの様々なインターネット組織に多量の電子メールを送るもののようです。この「Ie080898.exe」に限らず、電子メールに添付される実行ファイルは、絶対に実行しないようにしましょう。


 尚、ワイアード・ニュースの8月12日付けの関連翻訳記事「MSが電子メール対策を強化」があります。

【98/08/13】小型軽量ポケットサイズのGPS続々登場
 エンペックス気象計から、12チャンネルGPSエンジン搭載で、今まで衛星信号を捕捉しづらい場所でも、迅速にキャッチ可能な為、各地の山岳・海難救助隊も採用する小型軽量ポケットサイズのGPS「ポケナビGPS38EX」が公開されています。8月10日より発売開始されており、価格は45,000円です。

 現在位置の確認(地図及び数値)緯度・経度・高度・時刻の表示や、 移動中の走行スピードと方位、移動累計距離の表示、また出発地点、目的地点最大500ヶ所のウェイポイントの登録、データ保存が可能です。そして、通過したルートを記録する「軌跡機能」も装備しています。

 サイズは約156×51×32mm、重量約270グラム(電池含む)、単3アルカリ電池4本で約24時間動作、オプションの専用ケーブルを使用しRS-232C経由で、パソコンとデータ連携可能という特徴を有しています。

 この「モバイル虎の穴」で【98/05/27】に報告した、日本国内の6000以上のポイントを登録済みで、簡単に検索可能な「GPS65」シリーズとの違いもよくチェックが必要です。

【98/08/12】速報! Windows98を選択可能なB5スリムパソコン「DynaBookSS」登場
 株式会社 東芝から、この「モバイル虎の穴」で【98/06/30】に報告した、東芝の「B5サイズで世界最薄・最軽量を実現した新デザインのスリムノートパソコンなど3機種5モデルの発売について」の、7月10日から発売中の実質上のフラッグシップ機であるB5スリムノート「DynaBook SS 3010」等に、新たにWindows98を選択可能にした「Microsoft Windows98」を搭載したB5スリムパソコン「DynaBookSS PORTEGE 3010/3000」の発売についてが8月12日付けで公開されています。8月21日より発売開始されます。

 今回の商品は、OSに「Windows98」と「Windows95」を初回セットアップ時にユーザが選択できるセレクタブルインストールを採用し、 好みのOSを選択することが可能です。

 殆どのニュースサイトが、お盆休みに入っているようなこんな時期にリリースするとは...油断がなりません(^^;)

【98/08/11】Windows CE対応の軽量ノーツメールソフト登場
 ロータス株式会社から、Windows CE端末でノーツの電子メールを送受信するために、標準的なPOP3電子メールクライアントに比べ、モバイル環境に適した様々な機能を搭載したWindows CE対応の軽量メールアプリケーション「ノーツメイトR1.0」発表が8月10日付けで公開されています。「ノーツメイトサーバー R1.0」1ライセンスと、「ノーツメイトクライアントR1.0」20ライセンスを1セットにした「ノーツメイト R1.0導入パック」が600,000円で、9月7日から販売開始されます。

 利用者は、「ノーツメイトクライアント」をインストールしたWindows CE端末などから、電話回線を経由して「ノーツメイトサーバー」に接続し、「ノーツ ドミノ サーバー」上にあるメールデータベースからメールを送受信可能です。

 会社に「ノーツ ドミノ サーバー」が導入されている方は、管理者をそそのかして、この「ノーツメイト R1.0導入パック」を入れてもらえば快適でしょうね。

 でも、このWebページで【98/08/05】に報告した、ノーツ・ザウルス連携ツール「ロータス イージーシンク R2.0」の対象は、「ザウルス」と「Palmシリーズ」(Windows CE端末は、将来対応予定)で、今回は、Windows CE端末のみ対象ですね。ロータスの考えるPDA連携戦略っていったい...。(^^;)

【98/08/11】「モバイル虎の穴」来訪者数 27万突破 
 この「モバイル虎の穴」のトップページのカウンタ(来訪者の方)が27万を突破致しました。これからもご愛顧お願い致します。

 今週は、お盆休みと各種原稿作成三昧です。(休みになっていないってばっ..(^^;)  ) この「モバイル虎の穴」は、またお気楽コラムモードになるのかな?

【98/08/10】電子メールソフト「Eudora Pro」にも重大なセキュリティーホール
 QUALCOMM社から、電子メールソフト「Eudora Pro」に関するセキュリティ関連の警告レポート「Eudora Pro Security Alert」が公開されています。

 対象は、「Eudora Pro Email 4.0 for Windows」と「Eudora Pro Email 4.0.1 for Windows」です。最新のEudora Pro 4.1(「ベータ版入手可能」)、Eudora Light、4.0以前のEudora Proは対象外です。また、Mac版とWindows 3.1版も対象外です。

 このWebページで【98/07/29】に報告した、Microsoftの『Outlook 98』、『Outlook Express』や、Netscape CommunicationsのCommunicatorに含まれる電子メールソフトが影響を受けた「ファイルの添付に使用するMIME形式のヘッダーの長さをチェックしないバグを悪用して、電子メールソフトにバッファ・オーバーフローを起こさせ、クラッシュもしくは、任意のコードを走らせるアタック」には、影響を受けなかった「Eudora Pro」ですが、今回は違った内容のセキュリティ・ホールです。

 これは、対象の「Eudora Pro」のHTMLメール処理が可能な機能を悪用し、もしHTMLメール機能が有効な場合、メールの文中に添付ファイルや、悪意のあるWebページへの単純なリンクを埋め込んでおくだけで、任意の命令を実行させることも可能です。

 この問題に対する「Eudora Pro Email 4.0 for Windows」と「Eudora Pro Email 4.0.1 for Windows」パッチ(英語版のみ)は、「Eudora Pro Email v4.0 Updaters」「Eudora Pro for Windows 4.0 -> 4.0.2 Updater」です。

 もしこのパッチを当てていない状態で、このセキュリティ・ホールを利用した攻撃を受けた際にも、利用者はあらかじめ「Eudora Pro」のオプションで「Microsoft viewer」を無効にすることによって攻撃の回避は可能です。 (具体的には、日本語版の場合 [ツール]の[オプション]の中の[メッセージの表示]の[メッセージウィンドウ]内の[マイクロソフトのビューワを使用]のチェックを外す。)


 尚、CNET社の8月7日付けの関連翻訳記事「安全脅かす欠陥がEudoraで見つかる」や、ワイアード・ニュースの8月7日付けの関連翻訳記事「メールのリンクが悪意を誘う」があります。

【98/08/09】「ポケットモンスター ピカチュウ」バージョン 明日予約開始
 この「モバイル虎の穴」で【98/08/01】に報告した通り、アニメと同じイメージで最初からピカチュウを連れて歩ける!「ポケットモンスター ピカチュウ」バージョン(名称正式決定)が、8月10日からローソンのマルチメディアステーション「ロッピー(MMS)」で、予約開始されます。価格も3,000円!と安く、予約期間は9月6日迄で、数量限定です。(9月12日から一般店でも発売開始ですが、予約特典として11日手渡しです。)

 当初、全国東宝洋画系で公開されている「ミューツーの逆襲」の映画化記念と言われていましたが、ギリギリセーフですね。

 「NINTENDO 64」でポケモン対戦が楽しめる「ポケモンスタジアム」に、「ポケットモンスター ピカチュウ」バージョンは対応出来ないという話もありましたが、急遽対応可能なように変更されたようです。

 さあ明日の出社前に、ローソンで予約だっ!(親バカ、いや「バカ親」全開モードですね、こりゃ...(^^;)  )

【98/08/08】速報! CPU、ハードディスク強化版マグネシウム&薄型メビウスノート登場
 シャープ株式会社から、CPUが従来機種の233MHzから266MHzへ、ハードディスクが3.2GBから4.3GBへ、VRAMが従来機種の1.1MBから2MBに強化(800×600ドットで最大1,677万色表示も可能)され、Windows 98がプレインストールされた「“メビウスノートPJ”<PC-PJ1-M2>を新発売」が8月7日付けで公開されています。8月26日から発売され、価格はオープン価格です。

 また、モバイル利用を使いやすくするモバイルサポートソフト「シャープモバイルプロキシ」を搭載され、通信環境の切替えが簡単になっています。

 Windows 98がプレインストールされた「“メビウスノートPJ”<PC-PJ1-98>」が7月21日付けでリリースされているにも関わらず、この異例とも言える追加投入の背景には、「モバイル虎の穴」で【98/06/30】に報告した、東芝の4.3GBハードディスク搭載の「B5スリムノート「DynaBook SS 3010」や、【98/07/10】に報告した、SONYの4.3GBハードディスクを搭載した『PCG-505GX/4G』の追加投入の影響があるでしょうね。

【98/08/07】遠隔地のパソコンを乗っ取るプログラム"BackOrifice(バック・オリフィス)"問題
 Microsoft社から、セキュリティ関連の警告レポート「Microsoft Market Bulletin (MS98-010)」「Information on the "BackOrifice" Program」が8月4日付けの更新で公開されています。

 対象は、Windows 95、Windows 98のみであり、Windows NTは影響を受けません。

 ハッカー・グループ『the Cult of the Dead Cow』が1日に発表した"BackOrifice(バック・オリフィス)"は、悪用された場合、他のパソコンをネットワーク経由で遠隔地から操作したり、中身を閲覧したりすることを、その所有者に知られることなく可能にします。ユーザーがキーボードでタイプする全てを読むことも可能です。

 Microsoft社は、"BackOrifice(バック・オリフィス)"は、ユーザー自身が意図的にインストールしなければ組み込まれないから、安心だとレポートで説明していますが、この「モバイル虎の穴」で【98/07/29】に報告した、「ファイルの添付に使用するMIME形式のヘッダーの長さをチェックしないバグを悪用して、電子メールソフトにバッファ・オーバーフローを起こさせ、クラッシュもしくは、任意のコードを走らせるアタック」を利用すれば、任意の相手のパソコンにメールを送りつけるだけで、組み込み可能なはずという指摘もあります。

 また、ネットワーク経由以外にも、ローカルな環境下でもフロッピー経由で仕掛けられる可能性がある為、注意が必要です。ちなみに、ISSが公開した「ISS Security Alert Advisory」の「Cult of the Dead Cow Back Orifice Backdoor」に、"BackOrifice(バック・オリフィス)"が自分のパソコンに仕掛けられていないかを、判断する方法が解説されています。レジストリの「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\RunServices」に、自分が意図的にインストールしていないサービスが無いか?を探します。


 尚、ワイアード・ニュースの8月6日付けの関連翻訳記事「米マイクロソフト社、『バック・オリフィス』の脅威を否定」や、7月29日付けの関連翻訳記事「『バック・オリフィス』は頭痛の種?」があります。

【98/08/06】多国語をオンライン入力可能な「Global IME」登場
 マイクロソフト株式会社から、あらゆる言語版の Windows 98、Windows 95、Windows NT 4.0で、Webの入力フォームや電子メール メッセージに中国語、日本語、韓国語のテキストを書き込めるようになる「世界中で東アジア言語のテキストがオンライン入力できます」が7月24日付けの最終更新で公開されています。

 現在のマイクロソフトの多国語サポートを使用すれば、あらゆる言語版の 4.0 以降の Internet Explorer で東アジア言語の文字を表示可能になっています。また、「Global IME」を導入した後、4.0 以降の Internet Explorer または 4.0 以降の Outlook Express、Outlook 98 を起動して(どの言語版でもOK!)、タスクバーで Global IME を選べば、選んだ言語のテキストを入力可能です。

 つまり、Global IME は、中国語版および日本語版、韓国語版以外の Windows で、これらの言語で通信を行いたい場合に有効です。私もニューヨークのインターネット関連のフェア会場で、英語版Windowsで日本語を扱えずに悔しい思いをしましたので、こうした便利なモジュールの公開は大歓迎です。

【98/08/05】「ロータスノーツ/ノーツドミノ」と「ザウルス」、「Palmシリーズ」連携ツール登場
 ロータス株式会社から、「ロータスノーツ/ノーツドミノ」と、シャープ株式会社の携帯情報端末(PDA)「ザウルス」のデータを同期させるノーツ・ザウルス連携ツール「ロータス イージーシンク R2.0」発表が8月04日付けで公開されています。標準価格は7,800円で、8月28日から販売開始されます。

 「ロータス ノーツ」と、「ザウルス」を連携させ、電子メール(「アクセスザウルス」については、電子メール機能が搭載されていない為、電子メールデータの同期のみ不可)、アドレス帳、カレンダー&スケジュール、タスク、メモなど5種類のデータを、ケーブルまたは赤外線の通信ポートを介して、常に双方向で同期させることが可能です。また、今後、外出先から携帯電話を使用してデータを同期させるドミノサーバー対応製品や、Windows CE対応製品も開発され、登場するようです。

 尚、スリーコムジャパン社製「Palmシリーズ」対応版のCD-ROMも今回同梱されています。対応機種は、「Pilot 1000」「Pilot 5000」「PalmPilot Personal」「PalmPilot Professional」「Palm 3」です。(「Pilot 1000」、「Pilot 5000」、「PalmPilot Personal」については、電子メール機能が搭載されていないため、電子メールデータの同期のみ不可となっています。また、日本語の表示・入力のためには、別途「J-OS」が必要となっています。)

 う〜ん、このレポートではオマケの扱いになっている「PalmPilot」対応の方が、インパクトがあったりして....(^^;)

【98/08/04】画期的な低価格を実現したノート型パソコン用のGPS受信キット登場
 株式会社バーテックス リンクから、GPS(Global Positioning System)衛星から位置情報をキャッチし、パソコンの地図上にリアルタイムで表示させることが可能なノート型パソコン用のGPS受信キットGPSクルージングパック「クルーズ カード」を新発売が7月30日付けで公開されています。価格はオープン価格ですが、予想店頭実売価格が、29,800円とかなり低価格になっています。これは、ルート検索/案内の機能を省いて大幅にコストダウンした結果となっています。

 「クルーズ カード」は、PCカード TypeII準拠の「受信カード」と、「GPS受信アンテナ」、縮尺別地図「プロアトラス98日本広域」をパッケージングした製品です。さらに携帯電話などと組み合わせれば、ATIS情報による渋滞情報などの交通情報、アメダス気象情報も地図上に表示可能です。

 実はGPS受信キットは、製品によってかなり位置精度に差が出ます。今回の「クルーズ カード」は、「パソコンの高い位置計算能力を生かし、衛星捕捉のみで20m以下の高精度を実現」とされていますが、画期的な低価格製品ですので、実際の製品評価の結果も期待しています。

【98/08/04】「モバイル虎の穴」来訪者数 26万突破 
 この「モバイル虎の穴」のトップページのカウンタ(来訪者の方)が26万を突破致しました。これからもご愛顧お願い致します。

 今週は、インターネットやモバイルの最新動向のセミナを開催する為に、和歌山に出張中です。この文章もホテルで書いています。また今週末は、別な講演が1本入っている為に、この出張の合間を縫ってパワーポイントで講演資料を作成する必要があります。そう言いつつも、そのまた合間を縫って、「日経マルチメディア」 のモバイル講座&コラム連載の来月号分のアウトラインを作成する必要があります。まさしく、モバイル全開中です。しかし、電車での立ちっぱなしの移動中で、どうしても原稿や資料が作成出来ない時間は、ゲームボーイ・ポケットで「ポケモンスタジアム」で息子と週末に対戦する為の、ポケモン育成に励んでいます。実は、これが一番忙しかったりして..(^^;)

【98/08/03】パルディオメ〜ラ〜 for Windows CE 公開
 NTTパーソナル中央から、「32Kパルディオ」と「32Kパルディオデータカード」「Windows CE搭載のH/PC」を接続して、パルディオEメール・パルディオIメール及び情報提供サービス(天気情報など)を利用できるアプリケーションソフト「パルディオメ〜ラ〜 for Windows CE」が公開されています。

 ちなみに、プロバイダ等との契約なしにEメールを利用することができるサービスが「パルディオEメール」で、手書きメモや簡単なイラストを送受信可能なサービスが「パルディオIメール」で、今年の3月1日よりスタートしています。

 日立製作所株式会社の「ペルソナ」の本体に内蔵されているPIAFSモデムでは利用出来ず、「32Kパルディオデータカード」が必須となっていますので、注意が必要です。「ペルソナ」の内蔵モデムは、デジタル携帯電話(PDC)/PHSデータ通信(PIAFS)のインタフェースを標準搭載しており、ケーブルだけでデジタル携帯電話、PHSとの接続を手軽に行うことができ便利なのですが、いわゆる「ソフトモデム」(ソフトで実現しているモデム)の為に、制限事項があったのでしょうか?

【98/08/02】PHSの高度利用の為の技術導入推進
 郵政省から、「PHSの高度利用の促進に資する技術の導入方策」の答申を踏まえ、必要な関係省令等の整備を進めていく「より高品質で高機能なPHSの実現」が7月27日付けで公開されています。

 品質の向上の為の技術投入は当然のことながら、データ通信速度の上限を、現在規格化準備中の64kbpsから、一気に128kbps(同時に4チャネル使用)に引き上げることが、提案されています。携帯電話のデータ通信速度が、アップしていく環境の中で、非常に見劣りが心配されていましたが、128kbpsの速度が出れば当分しのげそうです。

 また、「簡易型携帯電話」の呼称が、誤解を与えているという反省から、見直しが提案されています。NTTパーソナルの営業権譲渡が決定するなど暗いニュースが続く中、答申にあるように私も、高速データ通信能力等PHSの有する優れた特徴を更に発展させた、PHSの将来展開シナリオを早く見せて欲しいです。

【98/08/01】任天堂戦略の切り札 市場に登場
 この「モバイル虎の穴」で【98/06/20】に報告した通り、事前予約していたローソンのマルチメディアステーション「ロッピー(MMS)」で、本日発売開始の「NINTENDO 64」でカラーでポケモン対戦が楽しめる「ポケモンスタジアム」(ゲームボーイカートリッジ「ポケットモンスター」と 、NINTENDO 64 のコントローラがドッキングしてデータ連携が可能)をゲット!しました。

 また現在、全国東宝洋画系で公開されている映画「ミューツーの逆襲」も、小学1年生の息子とチェック済みでしたので、盛り上がりました。練りに練られた任天堂戦略にドップリ肩まで浸かって楽しんだ週末でした。

 また映画公開に合わせて投入が予想されていた、アニメと同じイメージで最初からピカチュウを連れて歩ける!「ポケットモンスター ピカチュウバージョン」(名称正式決定)は、秋投入に延期されてしまいましたが、「ロッピー(MMS)」で8月10日から予約開始?も噂されています。延期続きで?マークですが、気になる方はチェック!です。(私くらいだってばっ(^^;)...)

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