モバイル関連ニュース 98年5月分


【98/05/31】「遊動民的モバイル・ライフはいかにして可能か」という特集
 「HotWired Japan」から、「MATRIX(月刊企画特集) vol.8」として、「モバイル」という生き方 〜遊動民的モバイル・ライフはいかにして可能か〜 という「Nomadic Life Style」(テキスト版)が公開されています。

 「'Palm Pilot'という文化」や、「ケース・スタディ:遊動民ファイル」や「対談:遊動民のためのモバイル再定義」等、読ませる内容で、必見です。本当は、「Nomadic Life Style」の方が、オリジナルのデザインでかっこいいのですが、データ量が多い為、回線が太い方だけお薦めします。

【98/05/30】スクープ?「ゲームボーイカラー(仮称)」の概要公開
 任天堂株式会社から、ボディはゲームボーイポケットとほぼ同サイズの新デザインで、ゲームボーイがカラー画面になってもうすぐ誕生という「ゲームボーイカラー(仮称)」が5月28日付けで公開されています。残念ながら、発売日、希望小売価格は未定です。

 この発表は、ゲームやマルチメディア関連の世界最大の展示会である「The Electronic Entertainment Expo(E3)」が、5月27日(現地時間)から米国アトランタで開催され、そこに出展している「NINTENDO OF AMERICA」のブース内で「GAMEBOY COLOR」が参考出品されていることに連動していると、思われます。
 関連記事:5月29日付け「PC Watch」記事「ヒットゲームの続編が数多く登場」

 液晶は、この「モバイル虎の穴」で【97/09/12】に報告した、明るい屋外で鮮やかに見える上に、超低消費電力の「スーパーモバイル液晶」(反射型TFTカラー液晶)を使用しており、太陽の下でも鮮やかなカラー表示が可能です。また今までの液晶に比べ残像も少ないようです。尚、これまでのゲームボーイ専用カートリッジは全てカラー表示(4〜10色)可能で、今後発売予定のゲームボーイカラー対応カートリッジでは、32,000色中56色同時発色可能です。

 そして、今までのアクセサリー(ゲームボーイポケット専用ACアダプタ、通信ケーブル、バッテリーパックなど)が使える互換性が考慮され、新たに赤外線通信機能も標準装備しています。また、単3アルカリ乾電池2本で稼動可能です。

 う〜む、カラー化可能になったかわりに、従来機とのアクセサリーの互換性が無くなる場合が殆どだったり、乾電池稼動が全滅になった「カラーWindows CE機」に、ゲームボーイ・シリーズの「爪のあかを煎じて飲ませたい」(死語)です。(^^;)

【98/05/29】待望の9.5mm厚タイプで「4.3GB」を実現した2.5インチ・ハードディスク登場
 日本アイ・ビー・エム株式会社から、2.5インチ・ハードディスク装置(Travelstarシリーズ)の新製品として、 GMRヘッドを採用し、9.5mm厚タイプで「4.3GB」を実現した新製品(従来の9.5mm厚の最大容量は、3.2GB)の情報が追加された「IBM 2.5-inch Hard Disk Drive」が5月28日付けで公開されています。残念ながら、このページでは価格は不明です。

 ちなみ、12.5mm/12.7mm厚タイプであれば「6.4GB」があり、日本アイ・ビー・エム株式会社の「2.5インチ・ハードディスク装置 Travelstar 6GT発表」や、株式会社東芝の「GMRヘッドを採用した2.5型磁気ディスク装置の商品化について」があります。また、報告していませんでしたが、日立製作所からは、「GMRヘッドを搭載したノートパソコン用2.5型磁気ディスク装置を発売」が5月13日付けで公開されていました。

 しかし、最近主流の1.0Kg前後のノート型パソコンの殆どが、この9.5mm厚タイプを採用している為、大容量版「4.3GB」は、大喜びの人が多いはずです。また、従来の3.2GBの製品もグッと値がこなれるはずです。

【98/05/29】「モバイル虎の穴」来訪者数 17万突破
 この「モバイル虎の穴」のトップページのカウンタ(来訪者の方)が17万を突破致しました。これからもご愛顧お願い致します。

【98/05/28】号外! 3種類の「Denial of Service Attack(サービスが出来なくなる攻撃)」に対するWindows 95用パッチようやく公開(日本語版対応)
 マイクロソフト株式会社から、Microsoft Windows 95最新モジュールとして、3種類の「Denial of Service Attack(サービスが出来なくなる攻撃)」に対する修正モジュールである「TCP/IPドライバーのアップデート日本語対応版」が5月27日?付けで公開されています。対象は、Windows 95と、Windows 95 OSR1/2/2.1/2.5です。

 3種類の「Denial of Service Attack(サービスが出来なくなる攻撃)」とは、このモバイル虎の穴の姉妹(兄弟?)ページである「NTイントラ虎の穴」の【過去の「NTイントラ虎の穴」セキュリティ関連情報】でお知らせ済みのものばかりです。

 具体的には、障害内容と「NTイントラ虎の穴」で紹介したリンク、及び日本語の内容説明(現在は、Windows 95用のものが無いので、仕方なくNT版の説明です)は、以下の通りです。(障害発生の時系列順)

  「Out Of Band (OOB) データ受信時の問題」 NT版の内容説明(日本語)
  「無効な ICMP データグラムフラグメントによってハングアップ」 NT版の内容説明(日本語)
  「"Land Attack" により、Windows 95 の動作速度が遅くなる」 NT版の内容説明(日本語)

 ちなみに、有名な「Nuke」攻撃は、実は「Out Of Band (OOB) データ受信時の問題」を突いたものです。インターネット・サービス・プロバイダ「InfoBears」の企画/管理者という顔も持つ私が、テスト用に入手したある2種類の「Nuke」コマンドを使用して実際に実験した所、Windows 95 OSR2の私のパソコンは、この「TCP/IPドライバーのアップデート日本語対応版」を適用する前は、OSそのものはハングアップこそしませんが、ネットワークが使用不可になっていました。
 しかし、この「TCP/IPドライバーのアップデート日本語対応版」を適用した後は、「Nuke」攻撃を受けても全く影響が無く、平然としています。少なくとも私の環境では障害対応が有効であり、システム的な問題も発生していません。


 尚、これはインターネットに接続している時だけの問題ではありません。実際に某大手企業のシステム管理者の方から相談を受けた時も、社内ネットワークで社員間においてこの「Nuke」攻撃が発生していましたし、他にもかなり事例も多かったようです。

  注)「Nuke」攻撃を受けた場合、以下の様なエラーメッセージを表示する場合があります。
     例外 OE が VxD MSTCP(01) + 000041AE の 0028:(address) で発生しました。
     VxD NDIS(01) + 00000D7C の 0028:(address) からの呼び出しです。

 こうした他のマシンを「Nuke」攻撃することは犯罪行為ですので、絶対に行ってはいけません。(どこから「Nuke」攻撃が行われたかを、モニターするツールもあります)

 しかし、これで全てのWindows 95の「Denial of Service Attack」問題が解消するわけではなく、「Bonk」問題 (NT版の内容説明)も残っていますので、今後ともセキュリティ関連のウォッチが必要です。

【98/05/28】モバイルに最適な片手操作キー入力技術開発
 株式会社富士通研究所と株式会社しなの富士通から、片手で入力できるSHK技術を超小型モバイル情報機器をめざして強化した世界最小・高速テキスト入力技術・開発に成功が5月27日付けで公開されています。

 何だか、似たような話を聞いた気がするな〜というあなたは、かなり記憶を良くて、実はこの虎の穴で、【97/05/30】に紹介した「日本語入力用カスタネット型片手キーカード」の技術開発に成功の技術の一環で、SHKとは、「Single Hand Keycard:片手操作キー入力技術」を意味しているのでした。
 今回は、そのSHK入力方式はそのままに、キーカードの代りに新設計のキーセグメントを利用、また、パソコン部をより小型のパームトップコンピュータに置き換え、ナント!3Com社製「PalmPilot」と一体型で試作されたものです。

 キー数がアルファベット数より少ない18キーで構成される秘密は、シフトレス(一つのキーに二つの文字があっても区別しない)でキー入力し、押された文字の判別は、単語や句のまとまりを意識した特殊な辞書機能で変換する仕組みです。う〜む、凄いです。日本語用の辞書エントリが約1万8千語で、変換時間が約2秒以下という実力は、「PalmPilot」のCPUの非力さから考えてもナカナカでしょう。でも、前回発表から約1年たっていることが、ちと気になります(^^;)。早く製品化されたものを入手したいです。

【98/05/27】情報は星に聞け!第2弾 今後はGPS関連
 ソニー株式会社から、人工衛星からの信号をキャッチして現在位置や方位、移動スピードなどを知らせてくれるGPSを利用して、Windows95を搭載したパソコン上で地図の閲覧・ルート探索が行なえる、デジタルマップナビゲーター詳細地図に対応し、見やすさを向上した『Navin' You Ver.2.0』発売が5月22日付けで公開されています。6月12日より発売され、ソフトウエアにGPSアンテナ/PCカードを付属した「Mobile Pack」(価格:59,800円)と、ソフトウエアのみの「Home Pack」(価格:18,800円)の2タイプがあります。

 今回発売の『Navin' You Ver.2.0』は、詳細地図に対応や、音声ルートガイダンス機能で音声による道案内を実現しています。また、NIFTY SERVE経由でもATISセンター(一般主要道路や高速道路の渋滞・工事・交通止め情報を「交通情報サービス株式会社」が提供している)への接続を可能とすることで、携帯電話やPHSを通じて外出先から渋滞等の交通情報をリアルタイムで受信し、交通状況を考慮した最適なルート探索も可能となっています。

 でも、モバイル時にWindows95を搭載したパソコンがいつもあるとは限りません。そうした場合には、やはり「携帯型GPS」です。と言うことで、日本ではエンペックス(気象計専門メーカー)の「携帯型GPS」シリーズでしょう。実は私も今日初めて知りましたが、日本国内の6000以上のポイントを登録済みで、簡単に検索可能な「GPS65」シリーズが最近発売されています。重量約235g(電池含む)で、価格は69,500円と従来機に比べると高いのですが、納得の機能です。従来機は「マニュアルビデオ」を見ないとビギナーには使いこなすのが難しかったようです。

 目的地は、日本探索ソフトを内蔵しているので整理されたリストから選択するだけの簡単さで、自分だけのオリジナルポイントも250ヶ所まで登録可能です。コンピュータに接続してデータの入出力為の「データポート」(パソコン側は9ピンRS-232CコネクタでOK)も有しています。これなら、モバイル利用も期待出来ます。探検部出身の私としては、前日にご紹介した「イリジウム通信端末機」と一緒に持ち歩いて、アウトドアで使った日にゃ..よだれが出そうです。

 ちなみに、昨日雑誌の「ダイム」を見ていたら、モバイルのパイオニアとして密かに私が尊敬しているノンフィクション作家の「山根 一眞」さんが、「イリジウム通信端末機を既に予約済みで、9月23日サービス開始その瞬間に使用したい!」という趣旨の考えが書いてあり、「なんて私と思考回路がソックリなんだろう」と感じました。(山根さん 済みません。)チャンスが作れれば是非、インタビューしたいです。あっ!私が連載させて頂いている「日経マルチメディア」を通してお願い出来ないかな?

 また、「携帯型GPS」の発売元のエンペックスは、"腕時計型アウトドアコンピューター"「フィールド・メッセ」を6月1日から発売します。重さ45グラムで、価格16,000円です。しかし、アウトドアコンピューターとは言っても、ウェアラブルPC Ruputer(ラピュータ)のイメージではなく、高度9000メートルまで1メートル刻みで表示する高度計機能や、気圧傾向から8〜12時間後の天気を予測する天気予測機能が付いています。でも、これも一部のツウにはウケそうですね。

【98/05/26】9月23日サービス開始に向けて66機のイリジウム衛星ネットワーク完成
 日本イリジウム株式会社から、イリジウム衛星の第15回目の打上げに成功したことに伴い、「イリジウム社、66機の衛星ネットワークを完成」が5月18日付けで公開されています。イリジウム通信システムでは予備衛星を含め72機の衛星を打ち上げることになっており、今後引き続き予備衛星の打上げが進められます。

 尚、イリジウム通信システムは、この世界中をカバーする66の低軌道周回衛星と、地上の無線システムとを組み合わせて、世界のどこででも通信が可能な世界的な無線通信ネットワークを構築し、音声(データ伝送含む)およびページャーサービスを98年9月23日(世界同時)に、開始する予定です。しかし、一般のメディアではあまり取り上げられていないのですが、この「モバイル虎の穴」で【98/05/24】に報告しているように、「基本的に、屋根がある屋内では電波が届かない為、使用出来ない」ことに注意が必要です。また、音声通話でなくデータ伝送に使用した場合、データ伝送速度は、2,400bpsですので、基本的に電子メールでの利用のみになると思います。

 また、サービス開始に向けて具体的な情報が入りはじめました。モトローラ社と並んで、「イリジウム通信端末機」を制作する京セラから、「イリジウム通信システム」も公開されています。

 一般的に利用の中心になるのは、「デュアルモード」 での端末でしょうが、これは「京セライリジウムステーション」(写真左側)に「京セラ製イリジウム対応携帯電話」を装着するだけで、イリジウム通信システムが利用可能です。携帯電話サービスを受けられるエリアでは、携帯電話のみで使用し、携帯電話サービスエリア外や、海外で利用する時には「京セライリジウムステーション」を装着し「イリジウム通信端末機」として使用可能です。(シンプルかつハードにやるんだったら、端末に防水・防塵機能もある「シングルモード」ですね。個人的にはこっちの方がいいかな?)

 しかし、私のようなパンピー(一般人。一般ピープルの略語)ではこの「イリジウム通信システム」を利用するのは難しいと感じたのは、「ビジネスシヨウ'98 TOKYO」で、公表されていた「イリジウム通信端末希望小売価格」を見てからです。この「イリジウムステーション」だけでも、ナント! 370,000円(ドッキングする地上系携帯電話は除く)だったのです。(「シングルモード」端末は、396,000円です。)

 また、「世界利用プラン」を使用した場合、月額基本料金は50米ドル/月で、通話料金は、例えば発信ゾーンが北米で、着信側が日本国内の固定または携帯電話の場合、4.39米ドル/分です。また、発信ゾーンが日本で、着信側が日本国内の固定または携帯電話の場合、1.64米ドル/分です。料金は確かに高いのですが、メリットを考えればまあ納得出来る価格です。(日本国内から発信した場合は、意外と安いですね。)

 ちなみに、京セライリジウムステーションは、「グループユース」が可能であり、「京セライリジウムステーション」1台で複数の京セラ製イリジウム対応携帯電話がイリジウム端末として利用可能な機能もあります。これを、会社やグループで、共用すれば、面白いかもしれませんね。

 これらの「イリジウム通信端末機」が型遅れになって、携帯電話みたいに街のディスカウント・ショップで、100円で売られれば即!買いなのですが..(だから、そんなことは無いってばっ(^^;)  )

【98/05/25】「IE 4.01 Service Pack 1」公開(日本語版)
 マイクロソフト株式会社から、これまで修正プログラムで提供していたセキュリティ問題や、西暦 2000 年問題にも対応した「Internet Explorer 4.01 Service Pack 1 日本語版 for Windows 95 / Windows NT 4.0」がリリースされた情報を含む「Internet Explorer ホーム ページ」が5月21日付けで公開されています。

 このService Pack 1 は、現在ダウンロード可能な「Internet Explorer 4.01 for Windows 95 and Windows NT 4.0」には含まれている為、適用対象は、Windows 95,Windows NT 4.0 用のビルド番号が「4.72.3110.8」より古い「Internet Explorer 4.01」です。([ヘルプ] メニューの [バージョン情報] でタイトルの下に表示される数字がビルド番号です。)

 「ダウンロードのページ」もありますが、「Internet Explorer 4.01 Service Pack 1 日本語版 for Windows 95 / Windows NT 4.0」を収録したCD-ROMを実費 (1,000 円、消費税等別)で提供する「CD-ON-CALL (シーディー オンコール) プログラム」もあります。


【98/05/24】「ビジネスシヨウ'98 TOKYO」レポート その3 私の目をひいた今後が楽しみなモバイル関連商品
 「ビジネスシヨウ'98 TOKYO」の「モバイル虎の穴」らしい切り口(単なる私の趣味という噂も..(^^;) )での、簡単なレポート第3弾です。

 メジャーなものは様々なサイト(特に「PC Watch」の「ビジネスシヨウ'98 TOKYO レポートインデックス」が秀逸です。)にレポートがあがっていますので、ややマイナーながら今後の実際のリリースが楽しみな注目商品をピックアップします。

 米国で発売中の実機です。自由に操作可能でしたが、レスポンスも軽快で、充分実用的です。重量は186g(電池含む)で市場想定価格は399.95ドルですが、実際に日本語版が発売されたら、Handheld PC版より確かに販売数は伸びるだろうなと感じました。

(写真:Windows CEを搭載した携帯端末の新カテゴリー「パームサイズPC」の『カシオペア E-10』(英語版)

 あと数ヶ月内に発売予定の、日常生活強化防水(5気圧防水)腕時計型ポケベル「ネクスト ジークス」(オリジナル色はブラック)の「デザイン重視モデル」。

(写真:NTTドコモの参考出品コーナーより)

 あと数ヶ月内に発売予定の、本人が色をチョイスし外装を白っぽくした(オリジナル色はベルベットブルー)インフォネクスト・ポケベル「インフォネクスト B55」の「ヒロスエ」モデル。
 でも、この「インフォネクスト B55」は機能は上がっているのですが、「インフォネクスト A55」に付いている「チャープアラート」(バイブレータモードでの呼出の後、ボタンを押さなければさらに短鳴音で知らせてくれる)や「リマインダーチャープ」(メッセージに未読出がある場合、一定間隔ごとに1回、短鳴音で知らせてくれる)が無いのが、私が使用出来ない要因です。

(写真:NTTドコモの参考出品コーナーより)

 いよいよ今年の9月に全世界でサービス開始予定(日本では9月23日)の「イリジウムプロジェクト」の展示がありました。「イリジウム」とは、66機の低軌道周回衛星(約780Km上空。通常の人工衛星は約36,000Km上空。)により、地球上のどんな場所からどんな場所へでも手持ちの携帯電話で通話することが可能となる究極の携帯電話やページャー,ファクシミリ,データ通信のマルチメディア・サービスです。

 気になる「イリジウム・ホン」の電波の到達状況ですが、係員に尋ねた所、「基本的に屋根がある屋内では電波が届かない為、イリジウム・ページャ(いわゆるイリジウム版ペケベルのこと。電波の到達確度では、従来の携帯電話とポケベルの中間に位置する)との併用を推奨します。」とのことでした。う〜ん、ちょいと残念。でも、モバイラーにはロマンたっぷりの商品です。

(写真:ポケットに入れるには、ちと無理がある(^^;)「イリジウム・ホン」ファースト・モデル)

【98/05/23】「ビジネスシヨウ'98 TOKYO」レポート その2 VAIO 505シリーズのキラー・ノートパソコン?
 「ビジネスシヨウ'98 TOKYO」の「モバイル虎の穴」らしい切り口(単なる私の趣味という噂も..(^^;) )での、簡単なレポート第2弾です。

 シャープ株式会社から、5月18日付けでWeb上で公開された、薄型〔21.2mm(最小)/28.3mm(最大)〕軽量〔約1.37Kg〕のB5ファイルサイズで最大級11.3型高精細TFT液晶を搭載した「“メビウスノートPJ”<PC-PJ1>」(標準価格 385,000円)ですが、実機を見ると、やはり「VAIO 505EX/64」対抗機で、私は「VAIO 505シリーズ キラー・ノートパソコン」と呼んでもいいと感じました。

 「メビウスノートPJ」が優れている「VAIO 505EX/64」との代表的な比較ポイントは次の通りです。(括弧内記載が「VAIO 505EX/64」) 

 ■液晶サイズ:11.3インチ (10.4インチ)
 ■HDD容量:3.2GB(2.1GB)
 ■キーボード:17mmキーピッチ、2.5mmストローク(17mmキーピッチ、2.0mmストローク)
 ■バッテリー駆動時間:本体内蔵バッテリーのみの場合約2.5時間
  本体の電源がオンの状態でも装着可能な別売のアドオン・リチウムイオンバッテリー装着時約8.5時間
  (バッテリーS使用時約1.5〜3時間、バッテリーL使用時約3.5〜6.5時間)
 ■本体標準インタフェースのキーボード/マウス[PS/2タイプ]とCRT[アナログ]の有無:有り(無し)
 ■モデム:K56flex(33.6Kbps)

 一方的に「メビウスノートPJ」が優れている部分をピックアップしましたが、全体的に「目の付け所がシャープ」な差別化ポイントとなっています。

 各種IOを接続した状態の“メビウスノートPJ”です。写真では見えていませんが、本体デザインと同一イメージの、付属の「外付けFDドライブ」は、ポートリプリケータの機能も兼ね備えており、「パラレル」「シリアル」「PS/2」が配備され、グッドです。

(写真:“メビウスノートPJ”<PC-PJ1>)
 5月18日付けでWeb上で公開された参考資料「フロントライト搭載の、11.3型スーパーモバイル液晶(反射型TFTカラー液晶)を、世界で初めてノートパソコンに採用したメビウスノートを開発」の実機です。これは、透過型液晶モデル(PC-PJ1)と同一筐体で、ほぼ同じ重量を実現し、 バッテリ駆動時間を約30%向上(フロントライトOFF時)させたものです。 コンセプトは良いのですが、照明の暗い屋内では使えないという定評が付きつつあった「スーパーモバイル液晶」の弱点を補う為に、「フロントライト」を搭載し、明るい屋外でも照明の暗い屋内でも画面がよく見えるように改良されています。

 確かに「フロントライト」をオンにすると、暗い環境では殆ど見えなかった画面が、はっきり確認出来ます。しかし、「フロントライト」をオンにしても、透過型液晶程度に自然な感じでは無い為、結局スーパーモバイル液晶(反射型TFTカラー液晶)モデルと、従来の透過型液晶モデルは並売されることになるでしょう。係員に確認した所、「フロントライト」は、「スーパーモバイル液晶」を下から照らしているとのことですが、鮮明さはやや欠けるもののかなり明るいです。
 ちなみに発売予定は、「夏か秋、遅くとも年末に向けて頑張ります!」とのことでした。(かなり幅のある予定ですが...(^^;)  ) 人だかりも凄く、来場者の関心も非常に高かったです。

(写真:明るい環境で「フロントライト」をオフにしたスーパーモバイル液晶の表示デモ。画面とカメラの角度が合っておらず、画面が暗く見えますが、実際には使えるレベルです。)

【98/05/22】「ビジネスシヨウ'98 TOKYO」レポート その1 「パルディオ 341S」のフリップ部の形状の処理の仕方は?
 「ビジネスシヨウ'98 TOKYO」の最終日に、ようやく行って参りました。今週は講演会を1本(ソニーマーケティング株式会社の皆さん、聴講頂き有り難うございました)、ネットワーク最新動向セミナを2本を実施する為、東京へ出てきており、ずっとモバイル実践中です。(^^;)
 お目当ては、色々あったのですが、「モバイル虎の穴」らしい切り口(単なる私の趣味という噂も..(^^;) )で、簡単なレポートとして報告します。

 やっぱり、最初に報告しなければならないのは、7月上旬から発売予定の「パルディオ 341S」のフリップ部の形状の処理の仕方です。

 結果から言うと、パソコン装着時には、別途アダプタが必要であることが判明し、少々期待外れでした。別途アダプタを持ち歩く必要があるというのは、データカードやケーブルを持たずにすむデータカード一体型PHSのメリットを、大きくスポイルするものです。う〜ん、もう少しコンセプトを練って欲しかったです。

展示品はまだモックアップ版であり、パソコン装着時に必要なアダプタも展示されていませんでした。

(写真:カバーを外した状態)
 大きさ約103ccと従来のデータカード一体型 「パルディオ 321S」よりも大幅に(約28%)小型化されています。なんと言っても、普通のPHS電話っぽいです。

(写真:「パルディオ 341S」*写真左 と「パルディオ 321S」*写真右 の外観の比較写真)
 データカードに相当する部分の比較ですが、「パルディオ 341S」が、かなり小さいことが分かります。これじゃ、アダプタ無しじゃ無理ですね。

(写真:「パルディオ 341S」と「パルディオ 321S」のデータカード部の比較写真)
 ちなみに「パルディオ 341S」は、どれくらい開口するのでしょうか?ちょっと試してみました。この角度まで開けばOKですね。

(写真:「パルディオ 341S」のフリップ全開テスト写真)

【98/05/21】NTTパーソナル9社のPHS事業 NTTドコモへの営業譲渡ほぼ決定?
 今まで、何回も報じられてきた「NTTパーソナル9社のPHS事業 NTTドコモへの営業譲渡」が、ほぼ決定?という情報を頂きました。NTTドコモは今年の秋に株式上場を目指しており、99年初頭までにはNTTパーソナル9社から営業譲渡を受ける方向のようです。(正式な発表ではありません)

 そもそもPHSは、携帯電話と比較して約600倍もの無線基地局が必要になりますが、設置コストは約200分の1と言われています。設備投資額は3倍掛かりますが、電波への利用者収容形態が異なる為、契約者数を増やすことが可能で、PHSは携帯電話の10倍以上の契約者数を確保することを見込んで、料金設定等の事業計画が立てられています。

 但し、「携帯電話の予想以上のスピードでのリーズナブル化」、「PHSに対する契約者の過度の期待」等の理由により、当初の見込みが大きく外れて、現在NTTパーソナル9社の契約者数は契約者数よりも解約者が多いという「純減」状態まで発生し、NTTパーソナル9社は1998年3月期末で2,300億円弱の累積損失を計上しています。その為、現在も絶好調のNTTドコモと一体経営になるというのは、ベストの選択になると思います。

 そこで提案なのですが、一体経営になった後に、他の通信事業者には追随が難しい、受信オンリーの携帯電話契約と発信オンリーのPHS契約をセットにした「ハイブリッド契約格安プラン」を設定して頂けませんか? 絶対にウケます! ちなみに、携帯電話の割り当て電波帯不足も緩和出来ますし、契約者も価格が安くなって喜ぶということで、事業者・契約者の双方にメリットがあります。また、現在はポケベルとPHSが一体化した端末は存在しますが、携帯電話とPHSが一体化した「ハイブリッド・ホン」の開発もお願いします。

【98/05/21】「モバイル虎の穴」来訪者数 16万突破
 この「モバイル虎の穴」のトップページのカウンタ(来訪者の方)が16万を突破致しました。これからもご愛顧お願い致します。

【98/05/20】号外!大幅に小型化した待望の新データカード一体型PHS端末登場
 NTTパーソナル中央から、大きさ約103ccと従来の32Kデータ通信対応データカード一体型 「32Kパルディオ 321S」よりも大幅に(約28%)小型化した待望の新データカード一体型PHS端末「パルディオ 341S」を含む新型PHS「パルディオ」5機種新発売が公開されています。「パルディオ 341S」の、重量は約112g、7月上旬から発売予定で、価格は未定です。

 今回の新機種どうしでは「きゃらメール」の送受信可能文字数が最大210文字(従来機種では70文字)に増加するほか、漢字/ひらがなメッセージの送受信(最大105文字)が可能です。また、現在発売中の「ドラえホン」につづき、「パルディオ 341S」は、5月1日より本格サービスを開始した『いまどこサービス』(PHS端末を持っている人のおおよその位置が把握できるサービス)も利用可能です。もっともこれは、利用者本人には全然嬉しくない機能ですが(^^;)。

 「パルディオ 321S」の良さを引き継いで、パソコンなどに挿入した状態で「パルディオ 341S」への充電が可能なため、出張時に充電器を別に持っていく必要がありません。また、伸縮式アンテナを搭載して感度向上を狙っており、通話利用の面でも、パルディオを置いたままでも会話が可能な「ハンズフリー通話」、イヤホンマイク端子を経由して録音したお気に入りの曲をそのまま着信メロディとして利用することができる「フレックス録音」機能を搭載しています。

 従来の「パルディオ 321S」は、そのデブさから購入を見送っていましたが、今回の「パルディオ 341S」は、私が買わずして誰が買う!と言うほど、挑戦的な商品です。絶対ゲットします! 気になる外観は、ここです。フリップ部の形状の処理の仕方が良く分かりませんね。カバー無しで実現出来ていれば、素晴らしいのですが...。

【98/05/20】「Windows 98」の出荷には影響無いものの裁判長期化?
 マイクロソフト株式会社から、米国司法省と多数の州司法長官によって起こされた訴訟には価値がなく、消費者および米国経済に大きく寄与しているソフトウェア産業に打撃を与えるものであると、発表した「マイクロソフト、技術革新の原則を積極的に擁護」が5月19日付けで公開されています。

 関連記事として、5月18日付けCNET社の翻訳記事「司法省と20州らがマイクロソフトを提訴」が公開されています。記事の一覧としては、CNET社の翻訳記事「訴えられたマイクロソフト」が、本質をじっくり追うことが出来ます。

【98/05/19】VAIO 505シリーズ対抗のメビウスノート登場
 シャープ株式会社から、薄型〔21.2mm(最小)/28.3mm(最大)〕軽量〔約1.37Kg〕のB5ファイルサイズで最大級11.3型高精細TFT液晶を搭載した「“メビウスノートPJ”<PC-PJ1>を新発売」が5月18日付けで公開されています。6月6日から発売され、価格は385,000円です。本体カバー(上側)にはマグネシューム合金カバーを採用した、完全な「B5ファイルサイズ ノートブック型パーソナルコンピューター“VAIO”『PCG-505EX/64』」の対抗商品で、どちらかと言えば「デスクトップ上で使う省スペースを目的としたノートパソコン」という印象が強かったメビウスノートのイメージを一新させる革新的な商品です。

 また、気になる参考資料「フロントライト搭載の、11.3型スーパーモバイル液晶(反射型TFTカラー液晶)を、世界で初めてノートパソコンに採用したメビウスノートを開発」が5月18日付けで公開されています。これは、透過型液晶モデル(PC-PJ1)と同一筐体で、ほぼ同じ重量を実現し、 バッテリ駆動時間を約30%向上(フロントライトOFF時)させたものです。 コンセプトは良いが、照明の暗い屋内では使えないという定評が付きつつあった「スーパーモバイル液晶」の弱点を補う為に、「フロントライト」を搭載し、明るい屋外でも照明の暗い屋内でも画面がよく見えるように改良されたタイプです。

 今日は熊本から東京に出ていますが、今から、インターネットの最新動向に関する講演を行いますので、また後でフォローしていきます。

【98/05/18】日本オフィス・システム株式会社版チャンドラ2登場
 日本オフィス・システム株式会社から、各種特典が付いた数量限定販売の「A5サブノートNP-40N新発売」が4月28日付けで公開されています。現在予約受け付け中で、6月初めから順次納品され、価格は258,000円(標準搭載メモリ:96MB)です。また、写真で見るチャンドラNP-40N「写真紹介」の頁も5月18日付けで公開されています。

 この「モバイル虎の穴」で【98/03/06】に報告したフロンティア神代の「RT166mini」と、【98/04/21】に報告した日立から「ヒタチャン2」である「FLORA 210 追加モデル」に続いての、リリースです。(【98/04/08】に報告したリコーは、検討中)あとは、従来モデルで他よりもスペックアップしたこだわりのモデルを投入していたエプソンダイレクト株式会社「エンデバーNT-100」の動きが気になります。

 【98/05/18】 追記:済みません、値段を数時間に渡って、間違いの25,800円と表記してしまいました。ついつい、日頃の願望が現れたようです。ご指摘頂いた大塚様 有り難うございます。

【98/05/17】最軽量を実現したモバイルタイプのカラーインクジェットプリンター登場
 キヤノンから、カラーインクジェットプリンター「BJシリーズ」のラインナップを強化し、世界最小・最軽量を実現したモバイルタイプのプリンター“キヤノン カラーバブルジェットプリンタBJC-50v(愛称: WonderBJ 50v)”を市場投入する「キヤノン カラーバブルジェットプリンタBJC-50v」が公開されています。重さ約900gで、5月15日から発売され、価格は59,800円です。

 バッテリーを従来の外付けタイプから内蔵タイプにするなどコンパクト化をさらに推し進めることで、幅302mm×奥行き112.5mm×高さ49mm、重さ約900gという従来に比べて約半分の超小型・軽量化が実現されています。また今回新たに、従来のWindows95/3.1日本語版に加え、WindowsCE2.0日本語版を搭載したハンドへルドPCに対応できるようになっています。但し、Windows CE2.0用のプリンタードライバーの配布時期および方法は未定です。

【98/05/16】133MHz動作可能な「SH-3」の上位機種登場
 株式会社日立製作所から、携帯情報機器やマルチメディア機器向けに、高性能、低消費電力を実現 した「SH7709A」と、さらにDSP機能も追加した「SH7729」を市場投入する「SH-3」の上位機種として、133MHz動作を実現した 「SH7709A」、「SH7729」を製品化が5月11日付けで公開されています。7月からサンプル出荷開始予定です。

 「SH7709」互換の周辺機能を内蔵、133MHzの高速動作を可能(従来は、100MHz動作が最高)にするとともに、キャッシュメモリを16kBに大容量化することで高性能化を図っています。また、電源を内部用とI/O用に分け、内部用の電源電圧を1.8Vと低電圧化することで、より低消費電力を実現しています。

 この虎の穴で、【97/11/14】に紹介した32ビットRISCマイコン「SuperHファミリー」の最新版「SH-4」があるにも関わらず、どうして「SH-3」の上位機種発表なのでしょうか?
 実は「Handheld PC powered by Microsoft Windows CE Version 2.0」日本語版は、この「SH-4」に対応しておらず、PC WEEKの関連(翻訳)記事「Windows CEが早くも2.1へ」にもあるように、98年の夏の終わりに発表される「Windows CE 2.1」(コードネーム:Birch)を待たなければならない為、「SH-3」のより高速な製品もまだまだ充分ニーズがある為です。

 尚、今後の「SuperHファミリー」の展開としては、「SH-3」のより高速対応品、「SH-4」の低消費電力品、また次世代の高性能CPUとしての「SH-5」の開発が行われていくようです。

 話は、全然変わりますが、「SH-3」を採用しているHandheld PC版「カシオペア」ですが、「A-20」のディスプレイ部(640×240ドット)+「A-51V」の筐体(Windows CE Ver1.0日本語版)+「A-55V用ROM」(Windows CE Ver2.0日本語版)という豪華?な改造品でも、ほぼ問題なく稼動可能であるという情報を頂きました。但し、解像度を意識した製品の一部は動作しませんし、内蔵されているカシオ製のアプリは横480ドットのままで、640ドットに広がらないようです。わざわざ、顧客ニーズを軽視したような480×240ドット版Windows CE Ver2.0日本語版搭載『カシオペア A-55V』を出したのは、カシオ製内蔵日本語アプリの640ドット画面対応が遅れた為、それとも「A-51V」の在庫が大量にあった為でしょうか?もしかしたら、両方だったりして....。(^^;)

 もし、今回の133MHz動作可能な「SH-3」の上位CPUを採用し、640×240ドット化したWindows CE Ver2.0日本語版搭載「A-55V」が出たら評価用に買いますので、宜しくお願いします。(あの〜、その上、キーボードは「HP 620LX日本語版」のものをOEM提供で採用して頂ければ、鬼に金棒!なんですけど....。(^^;)  )

【98/05/15】I-O DATA製「スマートメディアPCカードアダプタ」製品回収
 株式会社アイ・オー・データ機器から、4月末から出荷中の16MBスマートメディア対応スマートメディアPCカードアダプタ「PCFDCIII-ADP」において、データを正しく取り出せなくなる不具合が確認されたことに伴う「PCFDCIII-ADP」製品回収のお知らせとお詫びが5月14日付けで公開されています。受付期間は、98年5月14日〜98年7月31日と限定されていますので、注意が必要です。ちなみに、3.3V仕様16MBスマートメディアは、今秋発売予定です。

 「PCFDCIII-ADP」の製品回収、及び代替品へ取り替えが行われます。また、代替品は旧製品である「PCFDCII-ADP (8MBまでのスマートメディアに対応)」か、もしくは「PCFDCIII-ADP不具合対策版(16MBまでのスマートメディアに対応)」です。但し、「PCFDCIII-ADP不具合対策版」は、6/8より発送開始です。

 そもそも、「スマートメディアPCカードアダプタ」とはなんでしょうか?
ヒント1)「スマートメディア」を装着することにより、あたかも「PCカードTypeII型フラッシュATAカード」として取り扱うことが出来るアダプタ
ヒント2)それでもピンとこない人は、外観写真(但し、旧製品である「PCFDCII-ADP」)

 期間限定の製品回収及び代替品へ取り替えのニュースですので、重要だと判断したのですが、リリース文を見ても「16MBスマートメディア対応スマートメディアPCカードアダプタ」がパッと分からなかったので、ちょっとクイズ風にしてみました。(^^;)

【98/05/14】PCカード接続の120MBの大容量FDD登場
 三菱電機株式会社から、業界で最小・最軽量、120MBの大容量FDD「SuperDisk」をベースにし、PCカード接続で簡単な着脱・操作を実現する「ノートパソコン用薄型外付け大容量FDD発売のお知らせ」が5月12日付けで公開されています。重量は310g、5月29日より発売開始で、価格は32,800円です。

 大容量120MBながら、当然既存の2HD/2DDフロッピーも読み書き可能です。また、パソコンの機種によってはPCカードからの電源供給が可能で、AC電源コードレスで使用可能です。これは、従来の2HD/2DDフロッピーも読み書きしたいし、大容量データを手軽にバックアップしたいという、通常は相反する要求を、電源コードレスで実現する画期的な製品です。

【98/05/13】号外!VAIO(バイオ)505シリーズ メモリアップ付きで復活!(掲載ニュースサイトは、20:00現在何故か少ないです)
 ソニー株式会社から、この「モバイル虎の穴」で【98/05/06】に報告した「生産完了」の"VAIO(バイオ)"「PCG-505EX」,「PCG-505X」の後継機種にあたり、64MBメモリーを標準装備することで処理速度の向上を図った「B5ファイルサイズ ノートブック型パーソナルコンピューター“VAIO”『PCG-505EX/64』など 2機種 発売」が5月13日付けで公開されています。5月16日より発売開始で、価格はオープン価格(ストリート・プライスは「PCG-505EX/64」30万円程度?「PCG505X/64」は25万円程度?)です。

 ちなみに、今回発表された「PCG-505EX/64」,「PCG505X/64」は、電気通信回線に接続する端末機器の技術基準への適合認定を行うJATE(財団法人 電気通信端末機器審査協会)認定機器一覧表 平成10年 1月 1日〜平成10年 1月15日認定で、2月12日に発表された前モデル 「PCG-505EX」,「PCG-505X」と同時に認定を受けています。ということは、あの一連の「生産完了」の騒ぎは...「じっちゃん、謎は解けた!」by 金田一(^^;)

 今回の「PCG-505EX/64」,「PCG505X/64」は、2月12日に発表された従来の「PCG-505EX」,「PCG-505X」のデザイン,機能,スペック等はそのまま踏襲し、違いは64MBメモリーを標準装備することで処理速度の向上を図ったことくらいです。他に敢えて違いを言えば、ソニー株式会社が実施する「Microsoft Windows98無償アップグレードプログラム」の対象製品ということくらいです。

 尚、標準装備する64MBメモリは 1マザーボード上に32MB、増設スロット上に32MB増設をすることで、実現していますので、メモリ増設スロットが既に埋まっており、「メモリ増設は不可!」ということに注意が必要です。

 一見改悪にも思えますが、まあ従来は、標準の32MBメモリに対しメモリアップを行う際には、純正の32MB増設メモリーモジュール(標準価格:40,000円、税別)を購入し、なおかつ「精密な構造であるため、お客様ご自身での取り付けは行えません。ソニー(株)(VAIOテクニカルレスポンスセンター)ではご購入後にPCG-505シリーズとともにお預かりし、有料(6,000円、税別)での取り付け作業を行っています。 」とされていましたので、実質良くなったポイントになります。

 ちなみに、米国Sony Electronics社から、VAIO 505シリーズ「VAIO 505G」?(現在、未発表。今回のモデルとはスペックが微妙に異なる見込み。)が、1999ドルで発表される予定です。来週発表され、出荷はWindows 98出荷(6月25日予定)後の6月末から7月頃の予定のようです。関連記事として、5月12日付けCNET社の翻訳記事「ソニーがウィンドウズ98マシンを準備」が公開されています。一部の好き者の間で、「US-ASCII仕様キーボード」のVAIO 505シリーズを日本で使用することがハヤルでしょうね。(^^;)

【98/05/13】Windows 98への仮差止命令の停止を決定
 Microsoft社から、判事団が全員一致で、Windows 98への仮差止命令の停止を決定したことに対しマイクロソフト、Windows 98に対する控訴裁判所の命令を「消費者にとって朗報である」と歓迎が5月13日付けで公開されています。
 関連記事として、5月12日付けCNET社の翻訳記事「ウィンドウズ98には仮命令適用されず」が公開されています。

 途中で、急遽浮上した「Plus 98」は、「Internet ExplorerをOSと独立して提供するように」という連邦地裁による仮命令が、Windows 98にも適用された場合の、「Internet Explorerを提供する受け皿としての保険」という意味を持っているという噂の流れていましたが、関係各所は一安心という所でしょう。関連記事として、4月29日付けCNET社の翻訳記事「ウィンドウズ98と同時にプラス98も発売」が公開されています。

 しかし、これで全てが解決する訳ではなく、「司法省と多くの州が、今週中にMicrosoft社に対して反トラスト法訴訟を起こす」との予想があることも注目が必要です。この狙いは、Windows 98に関するMicrosoft社の販売方法の変更を求めることです。関連記事として、5月12日付けCNET社の翻訳記事「最終ベータ版が出たウィンドウズ98」や、「サンがウィンドウズ98の変更を要求」が公開されています。

【98/05/12】GMRヘッドを採用した6.4ギガバイト2.5型磁気ディスク装置 第二弾登場
 株式会社東芝から、ノートブックパソコン用の2.5型磁気ディスク装置の新製品として、 GMRヘッド(GiantMagnetoresistive)を採用し、 厚さ12.5mmの磁気ディスク装置としては業界最大クラス(最大じゃありません)の6.4ギガバイトの記憶容量を実現した(重量150g)「GMRヘッドを採用した2.5型磁気ディスク装置の商品化について」が5月7日付けで公開されています。5月より量産開始で、サンプル価格が80,000円です。東芝のGMRヘッド搭載ハードディスクとしては、「GMRヘッドを世界で初めて採用した2.5型磁気ディスク装置の商品化について」に続く2世代目で、大容量化で先行した日本アイ・ビー・エム株式会社にようやく追いつきました。

 ちなみ、この「モバイル虎の穴」で【98/03/07】に報告した日本アイ・ビー・エム株式会社のGMRヘッドをIBMの2.5インチ・ハードディスク装置に初めて採用し、 12.5mm厚で同じく6.4ギガバイトを実現していた「2.5インチ・ハードディスク装置 Travelstar 6GT発表」(98年4〜6月に量産サンプル出荷され、当初のサンプル価格は120,000円)の対抗製品です。

 尚、この2.5型磁気ディスク装置の厚さ12.5mmのタイプがそのまま搭載可能で、重量が1Kg前後のノートブックパソコンって、「Let's note mini」しか無いんですよね。う〜む、渋いぞ、「Let's note mini」!(一部機種でのカスタム裏ブタ交換や、裏ブタ一部切り取り=「裏切り」は除きます。しかし、普通の人はそこまでやらないってばっ..(^^;)  )

【98/05/12】「モバイル虎の穴」来訪者数 15万突破
 この「モバイル虎の穴」のトップページのカウンタ(来訪者の方)が15万を突破致しました。これからもご愛顧お願い致します。

【98/05/11】業界最薄・最軽量のCD-ROMドライブ登場
 松下電器産業株式会社と九州松下電器株式会社から、自社開発の薄型ピックアップにより、9.5mm厚・150gの業界最薄・最軽量を実現し、ノートパソコンの薄型・軽量化に貢献する「9.5mm厚CD-ROMドライブを開発」が5月6日付けで公開されています。パソコンメーカ向けに5月20日にサンプル出荷予定であり、サンプル価格は20,000円です。

 現状12.7mmの厚みのものを3.2mm薄くする事により、ノートパソコンの設計の自由度が向上しますので、大歓迎です。しかし、松下電器は、こうした薄くて軽いパーツを作るのがピカイチですね。

【98/05/10】PalmPilot用モバイルデータアダプタ登場
 株式会社アイ・オー・データ機器から、3Com社の「PalmPilot/PalmIII」で通信を行う為の携帯電話とPHS(PIAFS)に対応したモバイルデータアダプタである「PalmPilot用モバイルデータアダプタ『SnapConnect』新登場 」が5月8日付けで公開されています。重さは約50g、5月中出荷予定であり、29,800円です。PalmPilotの下部にスナップオンするタイプで、「SnapConnect」内に単4乾電池2本を内蔵しているので、PalmPilot本体の電池を消耗させません。

 1種類のモバイルデータアダプタで、デジタル携帯電話を使用した場合は9600bps、PHS(PIAFSのみ)の場合は32Kbpsの通信が可能とは、賢いですね。

【98/05/09】キオスク型マルチメディア公衆端末の新実験モニター募集
 NTTから、キオスク型マルチメディア公衆端末である「ISDNステーション ComBase (コムベース)」で、「ComBase PHOENIXプロジェクト利用実験」開始のお知らせが5月7日付けで公開され、それに伴い「ComBase PHOENIXプロジェクト利用実験ホームページ」が公開されています。現在電子メールを利用中の一般利用者より実験モニターを1000名程度募集し、実験場所に設置されたComBaseを利用した感想・要望等をアンケート回答という形で回収する実験が行われます。尚、モニターとして参加するメリットは「ComBaseに差し込むだけで自分宛ての電子メールが読める機能(カードコンピューティング機能)を、利用可能なIDカードを無料で発行」というものです。

 ちなみに、ComBaseはISDNを経由しインターネット・OCN・イントラネットと接続し、ISDN対応コイン電話(いわゆるピンク電話)としての利用の他、携帯情報端末やノートパソコンからComBase端末の赤外線ポート経由で任意の相手先とのデータ送受信を行ったり、IDカードを利用して電子メールをComBase端末上で閲覧するといった利用も可能にするものです。

 尚、現在のComBaseコンセプトモデル機では、メールサーバへのアクセスに必要な情報を、パスワードを含め全てIDカードから読み込む仕様になっています。その為、メールの利用がスピーディに行えるという利点もありますが、IDカードが紛失/盗難等で他人の手に渡った場合、自分のメールが他人に簡単に読まれてしまいますので、充分注意が必要です。これって、コンセプトモデルとは言え、仕様上の欠陥(^^;)のような気がするのは、私だけ?

【98/05/08】最大容量の3.3V/5V両用コンパクトフラッシュ登場
 株式会社アイ・オー・データ機器から、高画質デジカメやWindowsCEに活用可能な現在、最大容量の3.3V/5V両用コンパクトフラッシュである「“メガピクセル”時代に備えて、大容量コンパクトフラッシュ日本初登場」が4月24日付けで公開されています。4月末出荷予定であり、コンパクトフラッシュの40MBタイプは48,000円、48MBタイプは56,000円です。中身は定評のある「SanDisk製」です。また、「デジタルスチルカメラ対応表」が公開されています。

 この間から、急激にコンパクトフラッシュの30MBタイプが値下がりしていたので、購入したばっかりだったのですが、ナルホドです。おっと、私の使用している「Picona」で20MB以上のコンパクトフラッシュを使用する場合は、Piconaの最新版システムソフトウェアである「Picona(PC-DC200,PC-DC200K)システムソフトウェア(Ver1.14)」を入手する必要があるという重要情報もゲット!です。

【98/05/07】「CASSIOPEIA A-20」(英語版) 用「Windows CE 2.0 Service Pack 1」リリース
 カシオ計算機株式会社の米国法人であるCasio社から、この「モバイル虎の穴」で【97/12/19】に報告した、当初は国内で限定販売され、現在は好評につき数量限定では無くなった「CASSIOPEIA A-20」(英語版) と、「Windows CE 2.0 upgrade ROM」を適用した英語版CASSIOPEIAの、パフォーマンス及び信頼性を改良する為の、「Windows CE CE 2.0サービス・パック1プログラム」を提供する「Windows CE 2.0 Service Pack 1」が4月14日付けで公開されています。連続的なネットワーク使用で、パフォーマンスの悪化が発生する?等の不具合の解消が図られています。

 また、Microsoft社から、Microsoft社自身が提供する「Free Software」としてお馴染みの、5月4日に最終版がアップされた「New PowerToys for H/PCs running Windows CE Version 2.0」である「Handheld PC Powered by Windows CE 2.0: PowerToys」が公開されています。

 尚、コンピュータ・ニュース社の「Daily BCN」の5月7日付けの記事に、「カシオ計算機、カシオペアHPCは企業に狙い、個人向けはパームPC主力に」が公開されています。この「モバイル虎の穴」で再三指摘している【98/04/14】に報告したWindows CE Ver2.0日本語版搭載『カシオペア A-55V』が、カシオペア英語版 A-20と同じ「640×240ドット」では無く、Windows CE Ver1.0と同様の「480×240ドット」だったことに代表される、「従来のアプローチとは全く違うHPCの個人市場への中途パンパな取り組みの理由」が、理解出来るような内容です。う〜ん、気持ちは充分、分かるのですが...。

【98/05/06】VAIO「PCG-505EX/ 505X」の「生産完了」正式公開
 ソニー株式会社から、この「モバイル虎の穴」で【98/02/12】に報告したB5ファイルサイズ ノートブック型パーソナルコンピューター"VAIO(バイオ)"「PCG-505EX/ 505X」が、既に「生産完了」になっていることをお知らせするページ「パーソナルコンピューター ジャンル別 リスト」(1998年4月現在)が公開されています。
 コンピュータ・ニュース社の「Daily BCN」の4月14日付けの記事「ソニー マグネシウム不足でバイオノートの受注活動休止」では、原因は「青紫色系マグネシウム合金不足」のようです。(ソニーの広報センターは否定しているようですし、他にも色んな噂があり、ハッキリしません。)確かに、マグネシウム合金は「軽合金」として航空機にも使用される等、用途は広いのですが、「青紫色系」のみ不足というのは「?」です。

 しかし、松下電器産業株式会社の「Let's noteシリーズ」といい、家電に強いメーカーは、絶妙な生産調整(今回みたいに、予想外の材料不足で、結果的に生産調整になったケースも含めて)でモデルチェンジ後の大幅な値崩れを防ぎ、ブランドイメージを保つのがウマイです。(売買の現場ではプレミアム価格が、早速出現しているようです。)また、夏のボーナス商戦に合せての投入が予想される後継機種が、楽しみです。

 ちなみに、松下電器産業株式会社からは、省エネ性・リサイクル性の高い「環境に配慮したテレビ」である「キャビネットにマグネシウム合金採用の21型テレビを開発」が3月27日付け(青紫色系マグネシウム合金不足の頃?)で公開されています。

 おおっ!これで、このテレビのマグネシウム合金キャビネットが、もしも「青紫色系」だったら、真実を示すかもしれない、この「モバイル虎の穴」のスクープかも?と思って震える指で、写真をクリックすると.............「白系やんけ!」と、なぜが大阪弁(大阪の人、済みません)になっていた自分がそこにいました。(^^;)

【98/05/05】お気楽コラム 「子供の日」記念? 自分の相棒のHP200LXの「世界一のHP200LX化計画」発動(^^;)
 さて、3年半程使用してきたHP200LXですが、それなりに手を入れています。ちなみに、倍速化&5MBメモリ化&85MBフラッシュカードで武装し、InternetもEther-PPP,D-Mail,Lnet[Tiny telnet]を使用して、携帯電話経由でどこからでもE-Mailや、私が運用・管理も携わっているプロバイダーのメンテナンスも可能という環境は構築済みです。

 しかし正直言うと、HP200LXも当初の熱狂的な気分も醒めて、1年ほど完全に寝かした状況ですので、最新の利用環境を調査します。最新環境調査という意味と、熱狂的な気持ちを取り戻す(これは、非常に大事!)という意味で非常に参考になるのは、本田亮二さんの「PROTEUS'S SPACE」というクールなWebページです。最近は、HP200LX関連のページは、枯れてしまってアップデートされないものが多いのですが、「PROTEUS'S SPACE」は別格で、現在も熱心にアップデートされ、質・量ともに秀逸です。このWebページを訪問すると自分の相棒のHP200LXを「世界一のHP200LX」にしてあげたいという気持ちがフツフツを心の底から湧いてきます。

 そこで、まず今回のチューンナップの柱を決定します。本来は、今となっては貧弱なCPUに手を入れたいのですが、既に倍速化は行ってありますので、他のものに着目することにします。(倍速以上の2.27倍速も技術としては存在しますが、まだこなれていないと私自身は感じています。)そこで目を付けたのは、以前から気になっていたメモリの増強です。ちなみにHP200LXのメモリを増加させた場合、より巨大なアプリケーションが、スワップ無しで動作するという訳ではなく、単に高速なRAMディスクが増加するという現象になります。しかし、いわばこの「シリコンディスク」は、機械的に動作している「ハードディスク」と異なり、非常に高速にデータの読み書きが可能です。これは、機械動作が無い「フラッシュカード」よりも、体感速度が向上します。その為、データの読み書きが主なアプリケーションは、目に見えて高速化が可能です。

 そこで、私自身も以前から着目し、またこのページをご覧頂いている方からの反響も大きかった【97/11/28】に報告済みの、パソコン周辺機器自主制作グループ「テラネットワークシステム」の「HP200LX対応 16MB・32MB増設メモリボード AddRAM/LX2(アドラムLX2) 」を、購入することにします。これは、97年12月5日から発送開始されており、価格は43,800円(32MB増設メモリボード)です。2倍速クロックアップに対応し、メモリコネクタは標準添付品となっています。しかも文系の私にも嬉しい「メモリボード組込改造代行サービス:費用無料(返送料はテラネットワークシステム負担)」という狂喜乱舞もののサービスがあります。実はこの「HP200LX 32MB化」は、実装されているメモリチップを引き剥がし、追加したメモリチップとCPUのピンから引き出した信号線を接続するという、非常に高度な技術が要求されます。ハンダゴテを握った事すらない私には一生掛かっても出来ない技です。それを費用無料ということですからビックリです。この心意気には、私も応じなければ男がすたる!という訳で、一日も手放せない状況のHP200LXを32MB化する為に、倍速化済みのHP200LXを別途新規に「若松通商」で購入し、準備します。ちなみに、納期は送付日より最長10日(平均5日)となっています。

 早速、「テラネットワークシステム」のWebページの「申し込みフォーム」で申し込むと、翌日には送金要領やHP200LXの送付要領が記載された電子メールが送られてきます。また送金・HP200LXの送付をすると、ゴールデンウィーク中にも関わらず、私の場合4日後には手元に帰ってきました。う〜ん、素早い! また、本当はやや心配していた(^^;)作業内容も、動作テストや仕上げから判断すると完璧です。有り難うございます。

 そこで、この広大な「RAMディスク」を活かした利用環境を再構築を行います。従来、貴重な「RAMディスク」を少しでも節約する為に、FEPは400K強の辞書を搭載した「刀」を使用していました。これを膨大な辞書の大きさから断念していた「ATOK8(DOS版)」に移行します。辞書は一気に2.7MBになり、驚異の変換効率です。う〜ん、幸せです。辞書テストとして有名な「貴社の記者が汽車で帰社した」も当然変換可能(^^;)ですし、変換の正確さで言っても、Windows 95の「MS-IME97」よりもずっとお利口です。(ナント!私の使用環境の「MS-IME97」は、「貴社の記者が貴社で帰社した」と変換してくれました。ヲイヲイ辞書の大きさは5.5MB位あるんでしょうに(^^;)  )
 しかも辞書は全て「ハードディスク」ではなく「RAMディスク」上にありますので、数世代前のCPUにも関わらず軽快なレスポンスです。私は、連載中の「日経マルチメディア」のモバイル・コラムの原稿すらも、HP200LXの「Vzエディター」を使用してどこでも作成していますので、大幅な効率アップが期待出来そうです。
 また、私の使用中のアプリケーションを「RAMディスク」に移します。まず、辞典検索環境(国語,英和,和英)を移行すると、速さが体感出来ます。次にDOS版「駅すぱあと」を移行しますが、これはCPUに依存する部分が大きい為、殆ど高速化は見られません。そんな感じで、これでもか、これでもかと、「RAMディスク」に移行しますが、そもそもMS-DOSアプリケーションは、ファイルサイズが小さいこともあり、広大な32MBの「RAMディスク」は、スカスカです。

 今度は、通信環境の見直しです。HP200LX用のモバイルのインフラとしてずっと携帯電話を使用していましたが、PHSにようやく移行することにします。(Windows 95環境は、PHSに移行済みです)心配していた「NTTパーソナル 32Kパルディオデータ/FAXカード DC-2S」経由接続も、何と「NTT DoCoMoデジタルデータ/FAXカード9600MarkII」の利用環境そのままで、利用可能です。「プラグ&プレイ」という概念すら無いHP200LXですが、やはり「懐の深さ」を思い知らされます。また、インターネットの利用環境も、動作が重かった「Ether-PPP」から「dosppp」に移行します。すると、動作も軽快になり、かつ安定しました。また、モジュールが大きい為、導入を断念していた日本語に対応したテキストベースのDOS版Webブラウザである「Bobcat-J」(yotaroさん移植)を導入します。また、これはテキストベースのWebブラウザにも関わらず、GIF/JPEGビューアと連動することにより、オンラインで画像の表示も可能というスグレモノです。凝ったページの表示を行うとフリーズすることもありますが、HP200LXの可能性が大きく広がります。いよいよ、私のHP200LXも本格的なインターネット環境を手に入れることが可能になりました。(実際のセットアップの手順は、「PROTEUS'S SPACE」に詳細に解説されています)

 調子に乗った私は、「Windows CE 2.0マシン」でも実現できていない「驚異の活用法」にチャレンジすることにします。それは、この 「モバイル虎の穴」へのリンク希望を頂いて気づいた大當岳彦さんのWebページ「大當岳彦のページ」で公開されている有益なノウハウである「HP200LXのマイペディア・ブラウズマシン化」です。実は、百科事典の老舗である平凡社が、「1600ページ,重量3.35Kgの百科事典がたったの33gの電子ブックになった」というキャッチコピーで発売している電子ブック版の「マイペディア」を、HP200LXでブラウズ可能にしようという、何ともロマンのある話です。気になっていましたので、これを機会にチャレンジします。手順は、「HP200LXでマイペディアを使う」通りに行いましたが、違うのは、「DICコマンド」を、私は安定性という観点から「MAXDOS」経由で使用していることと、電子ブック版の「マイペディア」ではなく、アスキーの発売しているCD-ROM辞書である「辞・典・盤 97」に収録されている「マイペディア97」を使用したこと位です。こちらの「マイペディア97」は、電子ブック版より容量が大きく圧縮前で80MB以上、圧縮後で38MB程度あります。この「DICコマンド」は圧縮後の「マイペディア97」を検索可能ですので、「85MBフラッシュカード」に「マイペディア97」が楽々収まっています。これまで、「85MBフラッシュカード」は宝の持ち腐れ状態(^^;)でしたので、ようやく有効利用が可能になりました。

 知りたい事象を思い浮かんでから電源ONの5秒後には、6万2500項目の百科辞典から、手のひらで答えが出ているというのは、なんとも「究極のモバイルの姿」です。実際には連休中ですので、小学1年生の息子の「ツベルクリンの検査」の話題が嫁さんの前で出た時に、「発赤が48時間後に直径10mm以上の時、陽性だったよね」みたいな会話が出来て、「パパ、凄〜い」となり、息子の前で親父の威厳?が保たれるという効果しか発揮していません(^^;)が、非常に楽しい機能です。私の隙間時間の読書は、「マイペディア97」で決まりです。「大塩平八郎」や「白亜紀」や「月」や「ツタンカーメン」と、思い付く言葉を入れても、キッチリ教えてくれます。また、デパートで「母の日キャンペーン」をやっていましたので、立ったままで「父の日」とどちらが制定が早かったのか?日本に広まったのはいつか?が瞬時に調査出来、これをもとにちょっとしたコラムが直ぐ書けそうです。モバイルのパイオニアとして密かに私が尊敬しているノンフィクション作家の「山根一眞」さんは、電子ブック好きで有名ですが、最近HP200LXを入手されたそうなので、チャンスがあればこの有益なノウハウを教えて差し上げたいです。

 こうして、「世界一?のHP200LX化」という私の連休中のミッションは、無事完了しました。(昼間は家族サービス,夜はこの「虎の穴」のアップデート,また、空き時間は、息子と張り合う為のゲームボーイ版「ポケモン」育成,またまた、出かけた先の隙間時間は、連載中の「日経マルチメディア」のモバイル・コラムの原稿作成と盛りだくさんでしたが...)
 購入して直ぐインターネットのメールやWebページが、カラーでも楽しめる「Windows CE 2.0マシン」は、誰でもそれなりに速く走らせることが可能な「スカイラインGT-R」をイメージさせます。しかし、HP200LXのパイオニア達の英知の結晶である「フリーソフト」や「メモリ32MB化」によってカリカリにチューンナップ可能なHP200LXは、「スバル360」に「マツダのロータリーエンジン」を乗っけるようなロマンを感じます。(これって、かなり以前「雨宮」さんがやっていましたよね?)3年半過ぎて、現在も継続中のHP200LXとの付き合いは、まだまだラブラブ(^^;)です。

【98/05/04】お気楽コラム 「Windows CE 2.0マシン」移行断念!
 次に、現在使用中のHP200LX相当の、アプリケーション環境は揃っているのでしょうか?
 一番心配していたのは、スケジュール管理やTODO管理です。私は以前から、他機種で「一画面で1ヶ月のスケジュールを項目まで表示する」(英語表記では「Month-at-a-Glance」)が可能になるまで、移行しませんと宣言していました。「Windows CE 2.0マシン」には、「Poket Outlook」が標準搭載されていますが、パソコンとのデータの同期の必要も無い私には、全く魅力がありません。(新バージョンになって、ようやくスケジュール全体に対する検索機能も追加されたようですが、まだまだです。)そこで、フリーソフトも含めて探した所、中本さんが作成された「Oyajin Appointment」を発見しました。これは、まさしく「Month-at-a-Glance」が可能なスケジュール管理ソフトであり、HP200LXユーザが狂喜乱舞する機能を有しています。また、今後の開発予定は、「Oyajin NoteTaker」、そしてその次は「Oyajin DataBase」とのことで、HP200LXユーザは絶対目が離せません。バンザ〜イ!(^^)

 よ〜しと、勇んで他のアプリケーションを探しますが、なかなか難しいです。まず、追加インストール可能な国語辞典を含む辞典ソフトが存在しません。(CASSIOPEIAの日本語版のみROM提供。尚、国語辞典を除く辞典はフリー版が存在する。)また、私は電話帳とは別に、1300件の名刺管理を「全文検索機能」を駆使してHP200LXで行っていますが、移行出来そうなソフトが存在しません。そして、よくよく考えてみれば、私自身がそもそも「MS Outlook 97」や「MS Word」や「MS Excel」を普段使用していないという事が最大の敗因です。(普通は、もっと早く気づくってばっ!(^^;)  )

 やっぱり、私には「Windows CE 2.0マシン」を使用しなけれなならない必然性が現在の所、まだ無いようです。(唯一魅力に感じたのは、フレーム機能もようやくサポートした「Poket IE」です。これはハーフVGAをサポートした事もあわせて、非常に魅力的になっています。)
 こうした事から、3年半程使用してきたHP200LXを、まだまだ現役でバリバリ活躍してもらう為に、現在の環境を見直しパワーアップを図ることにしました。さて、HP200LXでどこまで「Windows CE 2.0マシン」に機能面で対抗出来るのでしょうか?また、「Windows CE 2.0マシン」でも実現できていない「驚異の活用法」とは?明日に続きます。

【98/05/03】お気楽コラム 「Windows CE 2.0マシン」のここが嫌い(^^;)
 さて、HP200LXのユーザである私は、果たして「Windows CE 2.0マシン」に移行可能なのでしょうか?まず、雑誌では分からないことが何点もありました。AT互換機とのデータの受け渡しは、「H/PCエクスプローラー」以外のやり取りはOK?かどうかすら分からない状態です。また、市販のアプリケーションの充実度も部外者からは良く見えません。

 いざ、実際に「Windows CE 2.0マシン」を入手して触り始めると、レスポンスも同じスペックの「Windows CE 1.0マシン」と比較しても、実にスムーズで、ようやく実用的になりました。しかし、HP200LXのユーザである私には、理不尽に感じることが発生し始めました。一番参ったのが、「H/PCエクスプローラー」を介さず、直接「フラッシュカード」経由でデータを移動させると、特に「実行ファイル」が壊れてしまう頻度が高いことです。最初は原因が分からず、右往左往したのですが、これが原因でした。私は、ケーブル接続はおろか、添付のCD-ROMすら開封していません。(普通は、CD-ROMで提供される「H/PCエクスプローラー」経由でキチンと転送するってばっ!(^^;)  )ただ、これはLHAの圧縮データ形式の状態でコピーし、「Windows CE 2.0マシン」で解凍すれば、実行ファイルもほぼ壊れないことが分かりました。

 また、同様の方法でパソコンから「Windows CE 2.0マシン」に移動した場合、「テキスト文書」は、コード変換がされずにシフトJISのままですので、標準搭載されているアプリケーションからは、正しくみることが出来ません。(もしかしたら、これは英語版CEを日本語化した時のみの現象かもしれません。ちなみに、CE版フリーソフトには、シフトJISも理解可能なテキスト・ビューワーも存在するのですが..)しかし、データ格納形式はFAT互換ということは、まだ救いです。
 私は、ノートブック型パソコンと、PDAとのデータの受け渡しにはケーブルや特別なソフト経由というのが嫌いですので、これらには困ってしまいました。

 まだまだ、「Windows CE 2.0マシン」との格闘は続きます。

【98/05/02】お気楽コラム 「Windows CE 2.0マシン」お勉強開始
 この「虎の穴」もゴールデン・ウィーク モードとなり、「NTイントラ虎の穴」「モバイル虎の穴」共通の内容のコラムスタイルでリラックスしながら進めて参ります。突然ですがこの「モバイル虎の穴」で【98/04/12】に報告したように、私も重い腰を上げていよいよ「Windows CE」のお勉強を始めようと思います。

 但し、ちょっとヘソ曲がりですし、「Handheld PC powered by Microsoft Windows CE Version 2.0」日本語版対応機種には、めぼしい機種が無いので手を出さず、日本では正式に発売されていないWindows CE 2.0対応機「HP360LX」(私が使用中のHP200LXの後継機種に実質上、位置づけられます)に日本語化も含めて敢えて挑戦してみたいと、紹介しました。しかし、「HP360LX」のブツがありません。調べてみると、米国内での流通量も減っているようですし、日本では入手困難になっています。

 一方、この「モバイル虎の穴」で【97/12/19】に報告した、当初は国内で限定販売され、現在は好評につき数量限定では無くなった「カシオペア英語版 A-20」は、比較的国内でも入手が容易です。その為、「カシオペア英語版 A-20」を入手しました。

 しかし、返す返すもこの「モバイル虎の穴」で【98/04/14】に報告したWindows CE Ver2.0日本語版搭載『カシオペア A-55V』が、カシオペア英語版 A-20と同じ「640×240ドット」では無く、Windows CE Ver1.0と同様の「480×240ドット」だったことが悔やまれます。一部にサンプルモデルとして「カシオペア Windows CE 1.01J 版 640×240ドットモデル」も存在するという話を聞いてからは、なお更です。

 さて、HP200LXのユーザである私は、果たして「Windows CE 2.0マシン」に移行可能なのでしょうか?また、雑誌では分からない運用上の問題は無いのでしょうか?乞う、ご期待!

【98/05/01】号外!「モバイル虎の穴」は「モバイルに関する日本で最も詳しい日刊メディアの一つ」?
 ニフティ株式会社が発行する「月刊 NIFTY SERVE MAGAZINE」今月号(6月号)の「インターネット フロント ライン」の記事において私へのインタビュー内容をカラー写真入り(P108)で2ページに渡って紹介して頂きました。

 また、「モバイル虎の穴」を「モバイルに関する日本で最も詳しい日刊メディアの一つ」というコメント付きで非常に好意的に取り上げて頂きました。有り難うございました。

【98/05/01】「モバイル虎の穴」来訪者数 14万突破
 この「モバイル虎の穴」のトップページのカウンタ(来訪者の方)が14万を突破致しました。これからもご愛顧お願い致します。

【98/05/01】電話からPHSに発信した場合、発信元の電話番号がPHSに通知されることが可能に!
 NTT中央パーソナル通信網株式会社から、5月1日午前8時から、NTTナンバー・ディスプレイとの接続を開始するダイヤル操作でPHSの番号通知「する」「しない」の選択が可能に さらにNTT一般加入電話からPHSへの番号通知が可能にが公開されています。特に注目したいのは、NTTの一般加入電話からPHSに発信した場合、発信元の電話番号がPHSに通知されることが可能となることです。これにより、NTTパーソナルのPHSと相互に発信者番号通知が可能な事業者は、全PHS事業者、携帯電話事業者(デジタル)、NTT(一般加入電話、ISDN)となり、大半の通話において発信者番号通知機能の利用が可能となります。 NTTが提供する「ナンバー・ディスプレイ」に相当するサービスが、有償契約無しで受けられるとは有り難いです。

 また、NTTパーソナル関連では、正式発表はまだですが、色んな動きがありそうです。1点目は、この「モバイル虎の穴」で【98/01/26】に報告した情報関連で、「現在実用化試験を行っている法人向け『位置情報サービス』と、一般向け『いまどこサービス』が正式サービスとして提供され、サービス対象PHS端末は、従来の『ドラえホン』と、新規の『32Kパルディオ 317S』(法人向け商品?)になる」という話題です。ちなみに、『32Kパルディオ 317S』は、電気通信回線に接続する端末機器の技術基準への適合認定を行うJATEの認定機器一覧表 平成10年 1月 1日〜平成10年 1月15日認定で、確かに98/01/09に認定を受けています。

 また、2点目は、未発表の非常に気になる型番である「パルディオ331S」が、同じくJATEの認定機器一覧表 平成10年 4月 1日〜平成10年 4月15日認定で、98/04/07に認定を受けています。う〜ん、最近急激にストリートプライスがこなれてきた32Kデータ通信対応データカードとの一体型 「32Kパルディオ 321S」に心なしかネーミングが似ているような...。(^^;)いずれも正式な発表があれば、またこのページでフォローしていきます。

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