モバイル関連ニュース 98年4月分


【98/04/30】「NetMeeting 短縮ダイヤル問題」のセキュリティ・バグ対応公開(日本語版)
 マイクロソフト株式会社から、悪意のある Web サイトが、特別に編集された NetMeeting の短縮ダイヤル オブジェクトにリンクして NetMeeting をクラッシュさせることができ、またNetMeeting がクラッシュすると、高度な知識のあるハッカーはコンピュータのメモリで任意のコードを実行可能というセキュリティ・バグの修正パッチ、及び対処済み最新版情報の日本語版「NetMeeting 短縮ダイヤル問題の修正プログラムがご利用いただけます」が4月28日付けで公開されています。対象は、Windows 95,Windows NT 4.0 または Windows NT Alpha 版の NetMeeting 1.0、2.0 または 2.1 を実行しているユーザーです。

 この問題って、目ざとい「CNET社の翻訳記事」でも、フォローされてなかったんですよね。


【98/04/29】待望のSVGA(800×600ドット)TFT液晶を搭載した「AMiTY CN」個人向けモデル登場
 三菱電機株式会社から、この「モバイル虎の穴」で【98/03/14】に報告した、法人向けだったA5ファイルサイズで最高速の低消費電力型CPU(MMXテクノロジPentiumプロセッサ166MHz)やSVGA(800×600ドット)TFT液晶を搭載した「AMiTY CN」の個人向けモデル三菱モバイルコンピュータAMiTY CN model 2[個人向けモデル]が公開されています。SVGA(800×600ドット)TFT液晶を搭載した「AMiTY CN」個人向けモデルの追加に関しては、特別なプレスリリースもなく、こっそり?と発売開始です。

 今回のAMiTY CN model 2[個人向けモデル]はAMiTY CN [個人向けモデル] 製品仕様AMiTY CN [法人向けモデル] 製品仕様のWebページを見比べれば分かるように、個人向けモデルは、本体に外付け3.5インチFDDが添付され、プリインストールソフトウェアが豊富(Word97,Excel97,Outlook等)になっています。他のスペックは3月13日に発表済みの法人モデルと同様です。

 以前述べたように、同じSVGAながらポジション的には「Let's note mini」(重量1.0kg)や「FMV-BIBLO NC」(重量1.1kg)と同一では無く、ライバルは「チャンドラ2」である「Frontier RT166mini」「FLORA 210 追加モデル」(重量1.24Kg)になります。
 そうした意味では、豊富な本体標準インターフェースを有しながら、重さ約1.1Kgを達成しているのは、かなりのアドバンテージであり、私も「Let's note mini」を買っていなければ思わずこのAMiTY CN model 2[個人向けモデル]にコロリと転ぶところです。(^^;)

 ちなみに、今日の情報はいつもこのページをご覧頂いている鈴木さんから「T-ZONEで買ってきてしまいました。何だか入荷数が少ないとかで、4/29現在早くも在庫切れの様子でした。ちなみにお値段は228,000円。」とのメールを頂いて気づきました。有り難うございました。

【98/04/28】 『どこでもオフィス、どこでも書斎』を実現してもらえるサービス商品登場
 富士通株式会社から、短期間で業務システムを構築するサービス商品「ソリューションブティック」に、SFA(営業支援システム)などのモバイル業務システムを構築する「モバイルブティック」を追加する「モバイル向け業務システムを短期で構築する『モバイルブティック』サービスを提供開始」が4月27日付けで公開されています。提供開始は4月27日からで、価格例は150万円(WWWサーバとデータベース連携の顧客情報検索システムのモバイル向け拡張の場合)等です。また、セキュリティ,通信コストの削減,回線切断時のリカバリリスタートなどを最新技術により実現し、低コストで利用可能な業務システムを構築可能です。

 この『モバイルブティック』は、ビジネスのコストダウンとスピードアップを狙うものですから、個人利用には関係ないのですが、自分の会社がこうしたモバイルに理解を示して、どこからでもコードレスで、会社のサーバ等にアクセス出来るようになると、楽しいですね。通常こうした提案をしても、すぐ会社側からは「セキュリティ確報!」という条件が付きますので、自分で悩まずにこのサービス商品を使うのも手ですね。

【98/04/27】携帯電話の登録した電話番号等を編集・入替が可能なソフト登場
 株式会社ネオテクノプロダクトから、携帯電話のメモリーを専用ケーブルで接続してパソコンへ転送し編集後に、再び携帯電話へ転送して登録可能な「モバイル・エディター」が公開されています。発売開始は4月10日で、価格は19,800円です。また、新型の漢字対応携帯電話にもいち早く対応しており、更に今まで不可能だったドコモやツーカー、デジタルホン、IDOなどメーカーを問わず編集・入替が可能で、解約された旧機種からの入れ替えも可能です。

 尚、「平成11年1月1日午前2時 携帯・自動車電話、PHSは全国一斉に11ケタの新番号へ。」(携帯・自動車電話:090,PHS:070)に伴う電話番号変更にも対応し、一括変換機能を有しています。
 携帯電話の登録した電話番号移行に、19,800円という値付けは厳しいかもしれませんが、携帯・自動車電話・PHSの11ケタへの一斉切り替え機能もあると考えれば、いいかもしれません。むしろ、価格を数百円程度にし、NTTDoCoMoなりにバンドル品として製品添付してもらったほうが、パッケージ元/利用者双方にメリットがあるかもしれませんね。
【98/04/26】「接続ケーブル」無しでデータ通信可能な「構造的に一体型」(^^;)な携帯電話登場
 NTTDoCoMoから、フリップ(本体の開閉式カバー)部分をPCカード型モデムに交換し、直接携帯端末に接続することで、構造的に一体型でデータ通信が可能な800MHzデジタル方式の携帯電話携帯電話機の新機種「モバイルF」を発売が4月24日付けで公開されています。重量は約105g、発売予定は4月30日で、価格は29,800円(モバイルF推奨セット:モバイルF本体,電池パックS,AC急速充電器,モバイルF標準フリップ,モバイルFカード96F1)です。また、対応機種は、DOS/V機(OS:Windows95),INTERTop for DoCoMo,Mobile Gear for DoCoMoになっています。

 「モバイルF」に「モバイルFカード96F1」を直接接続し、ノートPC等のスロットに直接差し込み、接続ケーブルなしでデータ通信が可能になります。しかし、このモデム・カードを装着した状態では形状の問題から、フリップを閉じることは出来ません。これは、一体型というコンセプトでは同様の32Kデータ通信対応データカードとの一体型 「32Kパルディオ 321S」(フリップ部分がデータカードだが、閉じることが可能)とは、「似て非なる」ものであり、どちらが良いかは大きく好みの違いが出るケースです。ちなみに私は、データ通信はPHS派ですが、「32Kパルディオ 321S」のデブさが気になっていましたので、PHS方式でフリップ部分をPCカード型モデムに交換可能な機種に1票です。(だから、そんな機種は今は無いってばっ(^^;)  )

【98/04/25】ゲームボーイで、いつでもどこでも「モバイルお勉強」
 イマジニア株式会社から、旺文社・Z会・学研・山川出版・桐原書店等の参考書がまるごと1冊ゲームボーイのソフトになった「合格ボーイ」シリーズが公開されています。一昨年12月から「合格ボーイ」シリーズを発売中で、価格も1,990円〜と手頃です。小学生から社会人までが対象で、英検の参考書などもゲームボーイ向けにソフト化してあります。「暗記モード」で繰り返し覚え、「テストモード」で自己採点によって評価される点数表示で自分の達成度を確認可能です。また、「テストモード」は自分でテスト範囲を設定でき、学んだところを重点的にテストすることが可能です。

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【98/04/24】パソコンのPCカードスロット電源供給可能なCD-ROMプレーヤー発売
 松下電器産業株式会社から、「パソコンのPCカードスロット電源供給」と「最大20倍速の高速転送」等の多彩な機能と更なる低価格を実現した「普及型ポータブルCD-ROMプレーヤーを発売」が4月21日付けで公開されています。発売開始は4月23日からで、標準価格は 36,800円です。

 対応OSは、DOS,Windows 3.1,Windows 95 ,Windows NT 3.51/4.0で、Windows 98にも対応予定です。ATAPIインターフェースを採用することでコストダウンを図り、現行のSCSIモデル(KXL-810AN:標準価格45,800円)と比較して低価格化が実現されています。
 地味ですが、パソコンの電源ON/OFFに連動して、CD-ROM本体の電源を自動的にON/OFFするという機能も、モバイル時には嬉しい機能です。

【98/04/23】Windows CE 1.0,2.0日本語版専用のコンパクトかつ高速なエディタ発売
 株式会社ビレッジセンターから、Windows CE 1.0,2.0日本語版専用のコンパクトかつ高速なエディタ「Pocket WZ Editor Ver.2.0」が公開されています。発売開始は98年5月末日予定で、標準価格は 6,800円です。

 動作確認機種は、Windows CE 1.0,2.0日本語版専用となっており、残念ながら日本語化した英語版Windows CE 2.0は対象になっていません。ちなみに、「Pocket WZ Editor Ver.1.01」は、Ver.1.0の仕様のまま、WindowsCE2.0に対応したバージョンです。Ver.1.0のユーザは、このページより差分プログラムをダウンロードすることで、Ver.1.01へ無償でアップデートすることができます。

 尚、「Pocket WZ Editor Ver.2.0」で追加される予定の新機能として、「PWZ MAIL & PWZ TERM」があります。これは、SMTP/POP3によるメール送受信、モデム経由によるNIFTY-Serveのメール・会議室・パティオの読み書きが可能になります。また、受け取ったメール、読んだ会議室の内容はフォルダに分類し、コメントツリーの表示を実現可能です。う〜ん、これこそが、日本語化した英語版Windows CE 2.0に欲しい機能です。何故ならば、英語版Windows CE 2.0でROM提供されているメーラーである「inbox」の日本語化が、唯一と言って良いくらいの英語版Windows CE 2.0でそのまま日本語対応が実現出来ない部分だからです。(日本語化を補完するツールや、日本語化した英語版Windows CE 2.0で日本語化可能なフリーソフトのメーラーは存在するのですが、初心者の方には、製品版もあるとバリエーションが広がります)近日β版公開予定ですので、ダメモトでチャレンジしてみようかと思います。

【98/04/22】Palm-size PC新製品『カシオペア E-10』5月初旬米国発売
 カシオ計算機株式会社の米国法人であるCasio社から、この「モバイル虎の穴」で【98/01/12】に報告したWindows CEを搭載した携帯端末の新カテゴリー「パームサイズPC」の「Palm-size PC新製品『カシオペア E-10』発売のご案内」が4月20日付けで公開されています。重量は186g(電池含む),米国での発売時期は5月初旬で、市場想定価格は399.95ドルです。

 この「モバイル虎の穴」で【98/03/10】に報告した、ライバルの「Palm III」の標準小売価格が399ドルですから、この399.95ドルという値引きを前提とした市場想定価格(ストリート・プライス)は、予想通りやや割高な価格設定になってしまいました。プレスリリース「ANNOUNCES PLANS FOR EARLY MAY SHIPMENT OF CASSIOPEIA E-10」にすら、「street price of $399.95」と書かなければならなかったのは、ちょっと苦しいです。(「Palm III」は、「retail(小売り) price of $399」と記載されています)

 尚、CPUは 、ハンドヘルドPC「カシオペア シリーズ」の「日立 SH-3」と異なり、「NEC VR4111」を採用しています。また、メイン電源は、単4電池×2ですが、約40時間(連続表示)/約25時間(1分データ入力, 10分表示を繰り返し)稼動可能で、またメインバッテリーがある時は、約5年バックアップ可能です。ちなみに、「ゲームボーイポケット」は、同じ単4電池×2ですが連続約8時間稼動ですから、『カシオペア E-10』は立派なものです。(比べる対象が違うってばっ!(^^;)  )

【98/04/21】日立から「ヒタチャン2」登場
 株式会社日立製作所から、この「モバイル虎の穴」で【98/03/06】に報告した「チャンドラ2」の日立バージョン「FLORA 210 追加モデル」が4月21日付けで公開されています。価格は、298,000円です。(フロンティア神代の「RT166mini」は、値引き無しで価格は238,000円〜でした。)他の「チャンドラ2」と同様に、モバイル用0.25ミクロンプロセス技術を採用した「MMX Pentium(コード名:Tillamook/ティラムーク)」である「ノートブック・パソコン用166MHz版MMXテクノロジPentiumプロセッサ」を採用し、キャッシュメモリーも 512KB搭載されています。

 この「チャンドラ2」は、(あくまで、自己責任になりますが)クロックアップにも耐えられるとの情報もあり、233MHzにアップした状態で安定してドライブ中という話もあります。う〜ん、さすが玄人受けの「チャンドラ2」です。また、フロンティア神代の「RT166mini」は、予約が殺到したという話も聞いています。この日立バージョン「チャンドラ2」(ツウは「ヒタチャン2」と呼ぶ?)は、企業売りが中心でしょうがバリエーションが増えるのは大歓迎です。

【98/04/20】「接続ケーブル」と「データカード」無しでデータ通信可能な携帯電話
 NTTDoCoMoから、IrDA(赤外線データ通信協会)で昨年10月に標準化された、移動通信端末のための赤外線通信規格IrMC(Specifications for Ir Mobile Communications)及び、データ通信用のモデムアダプタ機能を 内蔵した携帯電話機「赤外線インタフェース対応及びデータ通信用モデム内蔵携帯電話機の開発」が4月16日付けで公開されています。試作機は、重量(体積):約115g(約110cc)とやや大き目です。

 特徴として、赤外線により、接続ケーブルとデータカードを使用せずデータ通信や静止画像通信が可能という機能を有しています。モバイル通信では、「接続ケーブル」と「データカード」は結構ジャマですので、便利かも? でも、携帯端末(PDA等)に当然赤外線インタフェースは必要です。PCカードスロットを塞がないというメリットもあるでしょうね。

【98/04/20】「モバイル虎の穴」来訪者数 13万突破
 この「モバイル虎の穴」のトップページのカウンタ(来訪者の方)が13万を突破致しました。これからもご愛顧お願い致します。

【98/04/19】NC 「Netscape Communicator 4.05」公開(日本語版)
 Netscape Communications社から、 また、この虎の穴で、【98/04/03】に紹介したメールアドレスやパスワードが盗まれる可能性があるセキュリティバグSECURITY UPDATE「Preferences bug」の対応等が行われた「Netscape Communicator 4.05」の日本語版の「Communicator 4.05 のダウンロード開始」が公開されています。Windows NT/95 版があります。また、早いJavaの作動、Cosmo 2.0 virtual reality 3D viewer などの新機能も加わっています。

【98/04/18】経路探索ソフトと連動するJR線デジタル時刻表登場
 エンサイクロソフト株式会社から、株式会社弘済出版社提供のJR線時刻データから構築した、新幹線、特急、急行から普通列車までを含めた広範なデジタル・データベースを基に、パソコン上で、列車の時刻を検索・表示するソフトウェアJR線デジタル時刻表「調べ太郎」が公開されています。発売予定は4月17日で、価格は3,980円です。駅名、路線名、列車名、あるいはそれらの組み合わせで、必要とする列車時刻を検索・表示可能で、既存の経路探索ソフトの「駅すぱあと」や「乗換案内」との連携機能も備えています。

【98/04/17】IE IE 4.0/4.01対象「EMBEDタグ」セキュリティ・バグ対応公開(日本語版)
 マイクロソフト株式会社から、この「モバイル虎の穴」で【98/04/07】に報告した悪意あるウェブページ作成者の「EMBED」タグにより、Microsoft Internet Explorer IE 4.0と、4.01をクラッシュさせたり、故意に悪意のあるプログラムを実行させられてしまうような可能性もあるバグの修正パッチ情報の日本語版「EMBED 問題の修正プログラムがご利用になれます」が4月16日付けで公開されています。

 対象は、「Windows 95 and Windows NT版 IE 4.0/4.01」と、それ以外にも「Macintosh版 IE 4.0,3.0/3.01」(現在、パッチ未公開)です。
 IEで、このページをアクセスすると、種別やレベルを区別して必要なfix(修正パッチ)のダウンロード・ページに飛ばしてくれる機能を使用することが可能です。
 尚、英語版のサイト「fix for the Embed issue」では公開されている「Unix版 IE 4.0」のfixが、何故かこちらでは公開されて無いと思ったら、そもそも「Unix版 IE 4.0」日本語版が無いんですね。(^^;)


【98/04/16】Windows 98日本語版出荷は、7月25日前後?
 Microsoft社から、Windows98英語版を6月25日から出荷開始することを初めて正式に発表した「Microsoft Announces Windows 98 Is Scheduled to Be Available on June 25 」が4月14日付けで公開されています。Windows95とWindows3.1からのアップグレードパッケージ版の価格は、109ドルです。

 ちなみに、Windows 98日本語版の出荷は、英語版出荷から約30日後(7月25日前後?)になる?ようです。尚、関連情報として、CNET社の翻訳記事「ウィンドウズ98の発売価格は109ドル」が公開されています。

【98/04/15】携帯電話には、ちょっち大きい「DoCoMoアプリケーションカード」登場
 NTTDoCoMoから、自動車電話のROMに書き込んでいた電話番号などの情報を、移動機端末から取り外し可能な「DoCoMoアプリケーションカード」対応の800MHzデジタル方式の自動車電話機「デジタル ・カーホンE401HYPER」である「DoCoMoアプリケーションカード対応自動車電話を新発売」が3月18日付けで公開されています。発売開始は3月20日で、標準タイプ一式で 123,500円です。「DoCoMoアプリケーションカード」の概要のページもあります。

 「DoCoMoアプリケーションカード」のリリースは、待望のもので非常に嬉しいです。近い将来、その日に必要な携帯電話(例えば、ある日はPDA機能付き携帯電話、ある日は電子メール機能だけのスマートホン相当の携帯電話等)が、使い分け出来るようになります。しかし、今回の「DoCoMoアプリケーションカード」は、ちょっち大きすぎて携帯電話には挿せそうにありません(誰が見ても分かるってばっ(^^;)  )ので、もう少し小さいタイプものをお願いします。

【98/04/14】Windows CE Ver2.0日本語版搭載『カシオペア A-55V』不意打ち(^^;)で登場
 カシオ計算機株式会社から、この「モバイル虎の穴」で【98/03/11】に報告した「Handheld PC powered by Microsoft Windows CE Version 2.0」日本語版を搭載したハンドヘルドPC「Windows CE Ver2.0日本語版搭載『カシオペア A-55V』発売のご案内」が4月14日付けで公開されています。重量は、約390g(乾電池含む)、発売日は98年4月30日で、メーカー希望小売価格は65,000円です。

 「リリース時期未定」だったにも関わらず、きっちり出してきましたね。Windows CE 2.0搭載の新製品でもカラー液晶モデルが無く、キーボードも大きさも従来モデルとほぼ同等というのも、渋い選択です。乾電池で約25時間駆動というのも、モバイルを知り尽くした企業の証です。こうも早く、「A-20 CASSIOPEIA WITH WINDOWS CE 2.0 」の日本語版が出てくるとは...この「モバイル虎の穴」で【97/12/19】に報告した、現在は好評につき数量限定では無くなったカシオペア英語版 A-20「国内限定販売開始」も、意味が無くなってしまうな...と、考えながらスペックをチェックしていましたら、「違〜う!(^^;)」じゃありませんか。本当にリリース文を目をこすり直して見直したのですが、何回見ても「液晶:FSTN液晶、480×240ドット、4階調グレイスケール」と書かれており、カシオペア英語版 A-20と同じ「640×240ドット」ではありません。

 う〜ん、残念。今回の発表と同時に公開されたカシオペアA-50 / 51 / 51V「ROMアップグレードサービス」のお知らせという情報がありますが、既存のユーザに遠慮したのでしょうか?尚、一部にサンプルモデルとして「カシオペア Windows CE 1.01J 版 640×240ドットモデル」も存在するという話もありますし、いずれにしろ「カシオペア日本語版 A-20相当機」の早期投入をお待ちしております。

【98/04/13】「Libretto 100」ワールド仕様で登場
 株式会社東芝の、ワールド仕様も扱う「東芝ダイレクトPC」から、この「モバイル虎の穴」で【98/03/05】に報告した「Libretto 100」がワールド仕様で新登場した「New! Libretto100CT」が公開されています。

 主なスペックは、お伝えしている通りですが、ワールド仕様モデルで、特に目を引くのが、「フロッピーディスクドライブは標準装備で,バッテリはハイキャパシティ・バッテリ(*注 要は大容量バッテリですね)が標準装備」です。「日本語モデル」と「英語モデル」がありますが、Windows 95が日本語版か英語版かどうかの違いだけで、キーボードはきちんとワールド仕様の「US-ASCII仕様101キー互換 80 キー」です。また、通常は、標準バッテリーでの稼動時間:約1.5〜2時間ですが、このモデルは、ハイキャパシティ・バッテリが標準装備になっていますので、稼動時間:約3〜4時間と倍になっています。

 ここで、従来からのLibrettoユーザ(私もそうですが)が不思議に思うのは、「ハイキャパシティ・バッテリ」を標準装備すれば「標準バッテリ」と異なり、従来のLibrettoと同様に本体から突き出してしまうのではないのか?ということです。しかし、正解は「Libretto 100」では「標準バッテリ」と「ハイキャパシティ・バッテリ」は、同一の形状であり、重量だけが異なるという事実です。このあたりは、何故か雑誌にもあまり記載されていません。また、同じく「ハイキャパシティ・バッテリ」を搭載した状態の重量も...。

 じゃあということで、このワールド仕様のWebページの質量の欄を見ると、アララ「約950g(標準バッテリ含む)」との記載になっています(だから、搭載されているのは「ハイキャパシティ・バッテリ」だってばっ(^^;)   )。調べて見るとどうやら、「ハイキャパシティ・バッテリ」を搭載した状態の重量は、「1,060g」と1.0kgを超えてしまうのが正解のようです。ちなみに「Libretto 100」は、今後も並売されていく「Libretto 70」とは異なり、ライバルは重量1.0kgの「Let's note mini」等だと私は感じていましたが、ウ〜ム、余り大きな声で言っていないのが分かる気もしますね。(^^;)

【98/04/12】「Windows CE」がいよいよ家電機器を照準に
 Microsoft社とソニー株式会社から、コンスーマーAV機器 にPCを加えたホームネットワークの実現に向けて「マイクロソフト コーポレーションとソニー株式会社 デジタルTV、コンスーマーAV機器にPCを加えたホームネットワークの実現に向けて協力することで基本合意」(マイクロソフト株式会社)「マイクロソフト コーポレーションとソニー株式会社 デジタルTV、コンスーマーAV機器にPCを加えたホームネットワークの実現に向けて協力することで基本合意」(ソニー株式会社)が4月8日付けで共同公開されています。この実現に向け、主要なソフトウエア技術を相互にライセンスするために最終合意に向けて話し合いが進められ、ソニーは、Windows CEのライセンスと製品への搭載、マイクロソフトは、ソニーのホームネットワーク・ モジュール(ソフトウエア部品)のライセンスとWindows CEへの組み込みなど について検討を行うようです。

 具体的には、ソニー株式会社はデジタルTVセットトップボックスなどの家電機器用に、Windows CEを組み込み、Microsoft社は、ソニー株式会社のオーディオ・ビデオ機器と家電製品の相互運用を可能にするホームネットワーキング・モジュールを採用するようです。 Microsoft社は、Windows CEを「ハンドヘルド・コンピューター」向けからスタートしましたが、特にWindows CE 2.0からは、この「モバイル虎の穴」で【98/01/12】に報告した「Palm PC」改め「palm-size PCs」や、【98/02/01】に報告した車載用コンピューティングプラットフォーム「Auto PC Powered by Microsoft Windows CE2.0」に使われているように幅広い分野での展開を狙っています(その為、【98/03/11】に報告した第2世代H/PCに対応した「Windows CE Version 2.0」日本語版は、わざわざ「Handheld PC powered by Microsoft Windows CE Version 2.0」日本語版という表記で区別して発表されています)。Microsoft社としては、今回のソニー株式会社との連携によるホームネットワークへの展開は狙いピッタリです。尚、関連情報として、CNET社の翻訳記事「MSとソニーが家庭ネットワークで提携」が公開されています。

 ちなみに3月27日付けで、Sun Microsystems社がソニー株式会社に「PersonalJava」ライセンスを提供し、AV機器に「PersonalJava」が組み込まれていくことことを発表した時に、Sun Microsystems社が誇らしげにWebページで「SONY CORPORATION LICENSES PERSONALJAVA TECHNOLOGY FROM SUN MICROSYSTEMS, INC.」と、その意義を公開したにも関わらず、ソニー株式会社の反応がイマイチでしたので、アレッ?と感じていたのですが、ソニー株式会社としては、要は、「PersonalJava」を採用していっても、それはあくまでプラットフォームとしてではなくアプリケーションとしてであり、プラットフォームは結局「Windows CE」を採用したということになるのでしょうね。

 ここ迄来ましたので、私も重い腰を上げていよいよ「Windows CE」のお勉強を始めようと思います。但し、ちょっとヘソ曲がりですし、「Handheld PC powered by Microsoft Windows CE Version 2.0」日本語版対応機種には、めぼしい機種が無いので手を出さず、日本では正式に発売されていないWindows CE 2.0対応機「HP360LX」(私が使用中のHP200LXの後継機種に実質上、位置づけられます)に日本語化も含めて敢えて挑戦してみたいと思います。(私の希望は乾電池駆動,小型筐体、タイプしやすいキーボードです。どうして日本ヒューレット・パッカード株式会社は「HP 620LX日本語版」をリリースするのに、売れていないという事実はあるにしろ「HP360LX」を国内発売してくれないのでしょうか?)ここで、皆さんにお願いです。並行輸入物の、「HP360LX」の現品をまだ発売している国内のショップはあるのでしょうか?以前発売していた「T-ZONE」や「モバイル専科」には既に現品や次回入荷の予定もないようです。ご存知の方がいらっしゃいましたら是非教えて下さい。

【98/04/11】「モバイル虎の穴」外伝? 紙面にて連載開始迫る
 この「モバイル虎の穴」で【98/03/15】に報告した通り日経BP社「日経マルチメディア」5月号(発売は4月15日)から、私のモバイル関連のコラムを4ページずつ連載して頂きます。コラム名は「デジタル・メディア活用講座」の「モバイル編」です。是非、ご覧下さい。尚、今日ようやく第2回目の原稿の送付が完了しました。紙面の大きさの関係上、作成した文章の一部を自分で原稿から割愛しましたが、「勿体無いオバケ」(^^;)が出そうなので、以下に掲載します。文体は出版社指定のもので、通常とは雰囲気が違いますが、バリエーションの違いをお楽しみ下さい。(^^;)

 「全く話は変わるのだが、私は学生時代は探検部に所属しており、無人島に渡り生活実験を行うこともあった。そこで、無人島に持ち込む道具を絞り込む際に、ナイフに関して議論になった。私は1本のナイフで創意工夫し、器用に様々なことを実現することに美学を感じていた為、中ぶりの切れ味の良い高価なナイフを1本のみ携えて無人島に渡った。

 一方私とは違う意見だった者は、首からさげられる小ぶりの10徳ナイフと、鉈のように大ぶりで安価なナイフという極端に用途の違う2本携えて無人島に渡った。その2本を選んだ他部員は、様々なシーンでうまく使い分けて利用することにより、ナイフが役立ったのに対し、私と言えば肌身離さず持つには大きすぎ、また中ぶりで高価な為、乱暴に枝払いにも使えないといった状況であった。結局役立ったのは自作した豆腐を切る包丁代わりのみという情けなくも、貴重な体験をした。

 やはり、野外で使用する道具には特徴があり、うまく用途とシーンによって使い分けることが重要なのだ。これは、野外で使用する道具という点ではモバイルも同様で、ノート型パソコンとPDAというように、2台の性質の異なる携帯型情報端末を用途とシーンによって使い分けることが重要であると考える。」

【98/04/10】「Palm PC」改め「palm-size PCs」へ
 Microsoft社と3Com社とPalm Computing社から、この「モバイル虎の穴」で【98/03/30】に報告した、Microsoft社のWindows CE2.0オペレーティングシステムを搭載したペンで操作する手のひらサイズの携帯型情報機器「Palm PC」の名称に関する商標権侵害の訴訟が和解した「Microsoft and 3Com Resolve Product Naming Dispute 」(Microsoft社)「Microsoft and 3Com Resolve Product Naming Dispute 」(3Com社)が4月8日付けで共同公開されています。和解の条件は、Microsoft社が世界全域で「Palm PC」の名称の使用を取り止め、このカテゴリーを「palm-size PCs(パームサイズPC)」と呼ぶことのようです。

 Microsoft社は、商標権に関しては徹底的に争う傾向がありますので、今回のように他社に譲歩することは珍しいのですが、「Palm PC」、おっと「palm-size PCs」の発売を目前にしているので、発売後の法的措置による名称変更で営業的に出鼻をくじかれる可能性を避ける意味合いもあるのでしょうね。(「Freestyle Palm PC」4月20日発売?)でも、実は正式名称:「パームサイズPC」,愛称:「パームPC」みたいな感じで使われることを狙っていたりして..(^^;)

【98/04/09】世界初 ウェアラブルPCの「リスト型携帯情報端末」登場
 SII(セイコーインスツルメンツ株式会社)から、腕時計型では世界で初めてPCアーキテクチャを採用し、Windows 95パソコンと強力に連携して、パソコンで管理しているPIM(個人情報)データをはじめ、地図などの画像データやテキストファイルなどの情報をダウンロードしてリスト(腕)で携帯できる「世界初 ウェアラブルPCを実現したリスト型携帯情報端末の発売について」が4月8日付けで公開されています。SIIは今後モバイル端末の携帯性・即時性をさらに追求する「ウェアラブル」コンセプトを提案していく計画で、今回のウェアラブルPCの Ruputer(ラピュータ)が第一弾になります。重量は約67gで、Ruputer(ラピュータ)「MP110」(38,000円)およびRuputerPro(ラピュータプロ)「MP120」(48,000円)は、SIIの国内向け民生品の総販売代理店であるエスアイアイ販売株式会社を通じて6月10日から発売されます。また、Ruputer(ラピュータ)は専用ホームページが開設されています。
 機能として、ナント!以下のものを有しています。

   ・ファイル管理:ファイラー
   ・PIM     :スケジューラ/アドレス帳/仕事リスト/テキストメモ/備忘録/家族メモ
   ・ビューワ  :テキストビューワ/画像ビューワ/サウンドビューワ
   ・アクセサリ :電卓/タイマー/クロノグラフ/ゲーム
   ・時計    :デジタル時計/ワールドタイム

 ウェアラブルPCは、私の夢のコンセプトですので、非常に楽しみです。ちなみに、今回の形状で「時計」機能が付いていなければ、左手にはRuputer(ラピュータ)、右手には腕時計という笑えない状況になったのですが、一安心です。(^^;)

【98/04/09】「モバイル虎の穴」来訪者数 12万突破
 この「モバイル虎の穴」のトップページのカウンタ(来訪者の方)が12万を突破致しました。これからもご愛顧お願い致します。

【98/04/08】本家筋?からの「チャンドラ2」関連の動き
 リコー(理研感光紙株式会社)から、この「モバイル虎の穴」で【98/03/06】に報告した「チャンドラ2」を、4月6日(月)から9日(木)に開催されている「COMDEX / Japan ’98」のリコーブースのラップトップパソコンコーナーに参考出展している「CHANDRA」が公開されています。主なスペックは、お伝えしている通り、9.2インチTFTのSVGA(800×600ドット),MMXテクノロジ Pentiumプロセッサ 166MHz(セカンドキャッシュ 512KB付き),ハードディスク 2.16GB等です。特に目を引くのが、「炭素繊維20%配合 強化筐体」です。ムムッ!従来の「チャンドラ」は日立製等の一部を除き、華奢な筐体が指摘されていましたので、期待できる部分です。

 ちなみに、そもそも「チャンドラ」シリーズは、リコーと日本アイ・ビー・エム株式会社が出資した株式会社ライオス・システムが開発したものですから、今回は本家筋?からの動きです。また、このWebページのお問い合わせ先は、生産事業本部,PCUP事業部,事業企画室となっていますが、事業企画室が絡んでいるあたりや、「チャンドラ2」はリコーの工場で生産されている?という話も聞かれることから、今後リコーの参入が期待できそうです。

【98/04/07】IE IE 4.0/4.01対象「EMBEDタグ」セキュリティ・バグ対応公開(英語版のみ)
 Microsoft社から、この「モバイル虎の穴」で【98/03/24】に報告した悪意あるウェブページ作成者の「EMBED」タグにより、Microsoft Internet Explorer IE 4.0と、4.01をクラッシュさせたり、故意に悪意のあるプログラムを実行させられてしまうような可能性もあるバグの修正パッチ情報「fix for the Embed issue」が3月31日付けで公開されています。

 対象は、お知らせ済みの「Windows 95 and Windows NT版 IE 4.0/4.01」と、それ以外にも「Macintosh版 IE 4.0/4.0a,3.0/3.01」(現在、パッチ未公開)と「Unix版 IE 4.0」です。
 IEで、このページをアクセスすると、種別やレベルを区別して必要なfix(修正パッチ)のダウンロード・ページに飛ばしてくれる機能を使用することが可能です。また、このfix(修正パッチ)は英語版専用になりますので、日本語版に関しては「Internet Explorerのセキュリティ」をウォッチする必要があります。
 尚、本来は「Windows 98」も対象なのですが、さすがにそれ用のfixは、公開されていませんね。(^^;)


【98/04/06】ノートパソコン搭載用の薄型DVD-ROMドライブ発表
 松下電器産業株式会社と松下寿電子工業株式会社から、ノートパソコン搭載用の薄型12.7mm厚DVD-ROMドライブを業界に先駆けてパソコンメーカー向けに提供する「薄型DVD-ROMドライブを発売」が3月26日付けで公開されています。量産は、98年4月開始(予定)で、サンプル価格は、 50,000円です。低消費電力 3.5Wで、CD-ROM/CD-R/CD-RWメディアの再生互換を実現しています。サイズは、128.0×12.7×129.0mm(W×H×D)と、B5ファイルサイズのサブノートだったら、頑張れば、何とかなるのかもしれません。MOがノートに内蔵可能というドライブも存在しますが、今回のCD-ROM/CD-R/CD-RWメディアの再生互換のDVDの製品もメリットがありますね。

【98/04/05】大規模災害時の安否確認にも使える「災害用伝言ダイヤル」のサービス開始
 NTTから、地震、噴火などの災害の発生により、被災地への通信が増加し、つながりにくい状況になった場合に提供が開始される「伝言記録システム」サービスである「災害用伝言ダイヤル インターネット情報」が発表されています。この、被災地内の電話番号をメールボックスとして、安否等の情報を音声により伝達するボイスメール・サービスは、98年3月31日から開始されています。

 災害が起きて被災地への通信が増加し、つながりにくい状況(輻輳状態)になった場合、被災地あての電話を全国約50ヵ所に設けた「伝言記録システム」に、電話番号の下3桁をもとに自動的に分散して接続し、電話をかけた発信者が伝言を残す仕組みです。(阪神・淡路大震災では、電話輻輳状態が5日間発生)
 一方、被災地にいる受信者は、自分の電話番号と災害用伝言ダイヤルの番号を組み合わせた番号に電話を掛けると、自分あての伝言を聞くことが可能です。災害時は、全国から被災地への電話はつながりにくくなるものの、逆に被災地から全国各地への電話発信には比較的余裕があるという特性をうまく利用しています。被災者がこの災害用伝言ダイヤルでメッセージを聞いて、また被災者がメッセージを残すことで、安否確認などが可能になります。

 また、携帯端末によるアクセスが、快適にできることを目的として構成された「モバイルバージョン メニュー」もキチンと用意された使える情報です。尚、この虎の穴で、【97/09/01】に紹介した「阪神・淡路大震災時においても、発生後48時間以内にはほぼ全域で利用可能になった携帯電話」のメリットも活かせそうです。

【98/04/04】追加情報ニュースリリース文公開 ノートブック向け初の「モバイルPentium II プロセッサ」発表
 インテル株式会社から、この虎の穴で、【98/04/02】に紹介したニュースのリリース文ノートブック向け初の「モバイルPentium II プロセッサ」発表と、詳細な情報の「モバイル Pentium II プロセッサのご紹介」が4月3日付けで発表されています。インテル株式会社のWeb上でのニュースリリース文の公開が遅れるのは、珍しいですね。

【98/04/03】NC 「Netscape Communicator 5.0」のソースコードと、「Netscape Communicator 4.05」公開
 Netscape Communications社から、この虎の穴で、【98/01/23】に紹介した「Netscape、次世代の Communicator のソース・コードをネット上で無償で提供する計画を発表」のアナウンス通りに、「Netscape Communicator 5.0」のソースコードを開発者向けに公開した「NETSCAPE ACCELERATES COMMUNICATOR EVOLUTION WITH FIRST RELEASE OF NEXT-GENERATION COMMUNICATOR SOURCE CODE TO DEVELOPER COMMUNITY VIA MOZILLA.ORG 」が3月31日付けで公開されています。また、関連情報として、ソースコードのライセンス条項「Netscape Public License(NPL)」の日本語版があります。

 最初、実行可能な形式にコンパイルされているものを探しましたが、やはりソースしか見当たりません。それならば、なんとかツテを頼ってビルドしてもらうか?とも考えましたが、リリース文を良く見ると「the first developer release of its Communicator 5.0 source code」とあり、β版以前のレベルで、まだまだ常用にWebブラウザとして使用するには品質に問題が有りそうでしたので、断念しました。ちなみに、「Netscape Communicator」オリジナルブランドの一般利用者向けのバージョンは、今年末までにリリースされる模様です。尚、関連情報として、CNET社の翻訳記事「ネットスケープ、ついにソースコードを公開」が公開されています。

 また、この虎の穴で、【98/02/19】に紹介したメールアドレスやパスワードが盗まれる可能性があるセキュリティバグSECURITY UPDATE「Preferences bug」の対応等が行われた「Netscape Communicator 4.05」が4月1日付けで公開されています。Windows版,Macintosh版,UNIX版,(OS2版)がそれぞれあります。また、スタンドアロン版の「Netscape navigator 4.05」もあります。これで、一安心です。尚、関連情報として、CNET社の翻訳記事「ネットスケープから最新コミュニケーター」が公開されています。

 ちなみに、「Netscape Communicator 5.0」のソースコード公開の情報は4月1日に公開する予定でしたが、例の「April Fool's Day」企画?に為に、今日報告しています。「April Fool's Day」企画は、構想10分,作成2時間というもので、結構時間が掛かっています。忙しい時に限ってこういう事をやりたがるんですよね。(^^;) 各方面からも色々な反響を頂き、有り難うございました。(ナント!日立製作所の「SH4-Project」の方からも「笑えました〜。」とmailを頂きました)

【98/04/02】Mobile Pentium IIプロセッサ発表/搭載製品も発売開始
 インテル株式会社から、この虎の穴で、【98/03/22】に紹介したノートブック・パソコン向けの最初の PentiumIIプロセッサ「モバイルPentium IIプロセッサ」を発表が4月2日付けで発表されています。(Webページが公開され次第リンクします)
 クロック周波数は233MHzと266MHz(いずれも0.25ミクロンルールプロセス)で、年内には300MHz版も予定されています。0.25ミクロンルールプロセスで作成されているということは、姉妹ページの「NTイントラ虎の穴」で、【98/01/28】に紹介した第2世代Pentium II である「コードネーム:Deschutes(デシューズ)」相当ということになります。また,供給形態として既存の「モバイル・モジュール」に加えて新たに「ミニ・カートリッジ」が追加されました。(「ミニ・カートリッジ」は、デスクトップPC向けと同様に、小型のプリント基板上にパッケージングしたマイクロプロセサや512Kバイトの2次キャッシュ・メモリー等を搭載) 尚、インテル社の「Mobile Pentium Processors」のページがあります。

 早速、「Mobile Pentium II」を搭載したノートブックPCが、デルコンピュータ株式会社株式会社東芝日本ゲートウェイ2000株式会社日立株式会社富士通株式会社等から、4月2日付けで公開されています。

 ちなみに、従来のインテルのモバイル向けノートブックPC用CPUは、モバイル用0.25ミクロンプロセス技術を採用した「MMX Pentium(コード名:Tillamook/ティラムーク)」である「ノートブック・パソコン用266MHz版および166MHz版MMXテクノロジPentiumプロセッサ」(98年1月13日公開)と、「ノートブック・パソコン用233MHz版および200MHz版MMXテクノロジPentiumプロセッサ」(97年9月9日公開)が主流になりつつありますが、ようやく新たに「Pentium II版」がラインナップに加わります。

 特長として、「Mobile Pentium II」は、デスクトップ向けに比べ、重量:1/4,容積:1/6,消費電力:1/5と全て大幅にスモール化されていることがあります。しかし、これは、あくまでデスクトップ向けの「Pentium II」との比較であり、今回の「266MHz版Mobile Pentium II」は、消費電力:7.8ワットで動作することに注目しなければなりません。アレッ?従来の「266MHz版MMXテクノロジPentium」は、消費電力:5.3ワットで、「166MHz版MMXテクノロジPentium」は、消費電力:2.9ワットしたので、消費電力は上がり、モバイルに優しくないプロセッサになっています。尚、関連情報として、CNET社の翻訳記事「モバイル用ペンティアム2に疑問」が公開されています。

【98/04/01】独占速報!「スーパーモバイル液晶」を採用し、ボディサイズと稼働時間が「HP 200LX」と、ほぼ同一の究極の「Windows CE」マシン
 ベンダの製品企画の委託を受ける「モバイル虎の穴プランニング」から、「スーパーモバイル液晶」を採用し、ボディサイズと稼働時間が「HP 200LX」と、ほぼ同一の究極の「Windows CE」マシンが登場することが4月1日付けで公開されています。重量は312g(単3乾電池 2本含む)で、価格は98,000円(予価)です。

 特長として、超低消費電力の「スーパーモバイル液晶」を、「Windows CE」搭載機で初めて採用し、明るい屋外で鮮やかに見える上に、従来の透過型液晶に比べ、超低消費電力(約1/7)、薄型(約1/3)、軽量(約1/2)を実現しています。また、CPUには、この虎の穴で、【97/11/14】に紹介した32ビットRISCマイコン「SuperHファミリー」の最新版「SH-4マイコン」を採用し、処理速度は360MIPSです。(動作周波数は200MHz。尚、初期のSH-3採用の機種が60MIPS程度。)ちなみに、「Handheld PC powered by Microsoft Windows CE Version 2.0」日本語版は、この「SH-4マイコン」に対応しておらず、PC WEEKの関連(翻訳)記事「Windows CEが早くも2.1へ」にもあるように、本来は98年の夏の終わりに発表される「Windows CE 2.1」(コードネーム:Birch)を待たなければなりません。しかし、「モバイル虎の穴プランニング」が直接交渉した結果、最大800×600ピクセルの解像度の液晶ディスプレイをサポートや、USB(Universal Serial Bus)アーキテクチャベースの周辺機器もサポートを行わないことを条件に、「SH-4マイコン」サポートを前倒しする予定です。

 気になるボディサイズは、従来の「Windows CE 2.0」搭載機が肥大化した反省から、PDAの原点に立ち返り、携帯電話の基盤実装のノウハウを注ぎ込んだ高密度実装技術を採用し「HP 200LX」と、ほぼ同一の 16×8.64×2.54cmを実現しています。また、徹底した省電力設計により1.5Vアルカリ単3乾電池 2本(メインバッテリ)で、60時間稼動します。(通常の使用形態の場合、約2週間から4週間使用可能)そして、カラー表示のハーフVGA(640x240ピクセル)の解像度をサポートしています。尚、画面をテレビに映して楽しめる「ビデオ出力カード」も、オプションでラインナップされています。(従来は、テレビ出力が不可のパソコン用VGA出力のみ)

 ソフト関連は、通常の「Handheld PC powered by Microsoft Windows CE Version 2.0」日本語版に搭載されるアプリケーションに加え、「HP 200LX」でも好評だった「Month-at-a-Glance」(スケジュールの1ヶ月表示及び6ヶ月カレンダ表示)が搭載されます。また、この虎の穴で、【98/02/27】に紹介した「Virtual GameBoy for Windows CE」である「PalmGB」が、「SH-4マイコン」に最適化を受けた上で、日本語対応にローカライズされて、標準搭載されます。尚、標準では動作が速すぎる(「ピカチュウ」がゲーム開始後、10分程度で勝手に「ライチュウ」に進化してしまうバグを調査中)為に、現行のゲームボーイの稼動速度相当に速度を落とす、「逆ターボモード」も搭載されています。そして、著作権問題を解決する為に、「ゲームボーイ用ソフト」は取り外し可能な「flash memory(書き換え可能)」に格納し、発売記念として初期1万ロットに「ポケットモンスター金・銀」を添付することや、マルチメディアステーション「ロッピー(MMS)」の「ゲーム書き換え機能」でソフトを書き換え可能にすることも検討中です。

 尚、海や山などのアウトドアシーンや、自宅のお風呂や、探検部用に洞窟等でも安心して使用可能とする為に、PDAで初めて水中利用可能(水深3m)な防水防塵プロテクタ(ポリカーボネート樹脂を素材採用)も用意されています。また、初の水中利用可能なPDAを記念して、「水戸黄門」とのタイアップキャンペーンを展開し、お銀(由美かおるさん)に水中利用可能なPDAを使用してもらうことを交渉準備中です。(ZAKZAKの参考記事「黄門さまが帰ってくる!」)但し、「時代考証」の観点から、交渉が難航することが予想されています。

 ちなみに、今日は楽しい「April Fool's Day」です(^^;)。(どこの部分まで読んで、気づかれましたか?)今日ご紹介した夢のマシンの発売時期は、果たしていつでしょう?1年以内であれば嬉しいですね。本当に速すぎる(^^;)「独占速報!」でした。

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